管理栄養士の過去問
第29回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問49

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問49 (訂正依頼・報告はこちら)

膠原病に関する組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 全身性エリテマトーデス  (SLE ) ---- 蝶形紅斑
  • 全身性エリテマトーデス ( SLE ) ---- ループス腎炎
  • 関節リウマチ -------------------- 急性糸球体腎炎
  • シェーグレン症候群 -------------- 唾液分泌量の減少
  • 強皮症 -------------------------- 嚥下障害

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/免疫,アレルギーからの出題です。

1、2. 全身性エリテマトーデスは遺伝的素因を持っている場合に、ウイルス感染等が誘因となって自己抗体を産生することによって起こる慢性炎症性疾患です。蝶形紅斑やループス腎炎が見られます。

3.関節リウマチで腎臓に障害を受ける場合には、アミロイドという異常なたんぱく質が臓器に沈着するケースが見られます。

4.シェーグレンは唾液腺や涙腺に起こる自己免疫性疾患です。

5.強皮症では皮膚や内臓の線維化が起こり、嚥下困難が起こることもあります。

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02

正解は 3 です。

問題文は「誤っているもの」を選ぶよう指示している点に注意してください。

1:全身性エリテマトーデス(SLE)は、遺伝的要因のもと、ウイルスの感染などが誘因となり、抗核抗体などの自己抗体が産生されることで起こります。慢性炎症性疾患であり、光線過敏症、蝶形紅斑、円板状皮疹、口腔内潰瘍、ループス腎炎などの症状が現れます。

2:1の解説を参考にしてください。

3:正答。関節リウマチは、炎症のある間接滑膜細胞が増殖することで軟骨や骨などを破壊する病気です。急性糸球体腎炎は起こらないとされています。

4:シェーグレン症候群は、自己免疫反応により唾液腺や涙腺が萎縮する病気です。そのため、唾液量や涙の分泌が減少します。

5:強皮症は、皮膚や肺、消化管、心臓などの線維化が起こる病気です。食道にも病変が現れるため、嚥下障害がみられます。

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03

1. 全身性エリテマトーデス(SLE)とは、10代後半から20代の女性に多い全身性の自己免疫疾患で、発熱、顔面の蝶形紅斑、関節痛、ネフローゼなどの腎症状がみられます。よって正となります。

2. 全身性エリテマトーデス(SLE)は、血中自己抗体である抗核抗体や抗Sm抗体が抗原と複合体をつくり、腎糸球体に沈着すると糸球体腎炎(ループス腎炎)を起こすので正となります。

3. 関節リウマチとは、中年女性に多い疾患で、手足の指の関節のこわばりが左右対称に始まり、関節の腫脹、痛みが全身の関節に及ぶ疾患です。腎機能障害が起こることはありますが、急性糸球体腎炎は起こらないので誤となります。

4. シューグレン症候群とは、中年女性に好発し、涙腺と唾液腺を標的とする臓器特異的自己免疫疾患です。目の乾燥や口腔乾燥がみられるため、唾液分泌量の減少は正となります。

5. 強皮症は、30~50歳代の女性に好発し、皮膚や内臓が硬化する疾患です。食道株が硬くなり、逆流性食道炎などの嚥下障害を起こすので正となります。

よって正解は、3.となります。

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