管理栄養士の過去問
第29回
基礎栄養学 問83
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問題
第29回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問83 (訂正依頼・報告はこちら)
食後における脂質の臓器間輸送と体内代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 肝臓において、トリアシルグリセロールの合成が亢進する。
- 肝臓から、カイロミクロン ( キロミクロン ) が分泌される。
- 肝臓において、ケトン体の生成が亢進する。
- 筋肉において、エネルギー源としての遊離脂肪酸の利用が亢進する。
- 脂肪組織において、遊離脂肪酸の放出が亢進する。
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この過去問の解説 (3件)
01
基礎栄養学/脂質の栄養からの出題です。
1.正しい記載です。
2.カイロミクロンは小腸から分泌されます。
3.ケトン体は空腹時に合成が亢進します。
4.エネルギー源として遊離脂肪酸の利用が亢進するのは空腹時です。
5.空腹時の現象です。
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02
食後はインスリンの働きにより肝臓でトリアシルグリセロールの合成が促進されます。
2.カイロミクロンとはトリグリセリド、リン脂質、コレステロール、たんぱく質で構成されており食事中の脂質を腸からその他の場所へ運ぶので肝臓からは分泌されません。食後合成されるのはVLDLです。
3.ケトン体の生成は食後ではなく食間時に肝臓で脂肪酸のβ酸化でつくられます。基本的にはケトン体は絶食状態が続き飢餓の状態のときに作られます。
4.食後はグルコース濃度が上昇しているため、エネルギーが貯蓄されていきます。グルコースが十分にあるため遊離脂肪酸の利用は亢進しません。
5.遊離脂肪酸の放出が亢進されるときはエネルギー不足の場合になります。
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03
1:正答。肝臓内で合成されたトリアシルグリセロールは、VLDLによって運搬され、リポたんぱく質リパーゼによって脂肪酸に分解され、吸収されます。
2:小腸からカイロミクロン ( キロミクロン ) が分泌されます。
3:肝臓において、ケトン体の生成が亢進するのは、飢餓時です。
4:筋肉において、エネルギー源としての遊離脂肪酸の利用が亢進するのは、飢餓、空腹時です。
5:脂肪組織において、遊離脂肪酸の放出が亢進するのは、飢餓、空腹時です。
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