管理栄養士の過去問
第29回
応用栄養学 問99
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問題
第29回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問99 (訂正依頼・報告はこちら)
閉経前後の生理的特徴に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 体脂肪率は、増加する。
- インスリン抵抗性は、低下する。
- 血清LDL-コレステロール値は、上昇する。
- エストロゲンの分泌は、低下する。
- 骨密度は、低下する。
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この過去問の解説 (3件)
01
応用栄養学/成人期からの出題です。
1.正しい記載です。閉経後では内臓脂肪型肥満のリスクが上昇します。
2.インスリン抵抗性は増大し、糖尿病のリスクが高まります。
3.正しい記載です。肝臓でのLDL受容体数が減少するため、LDL-コレステロールが上昇します。
4.正しい記載です。卵巣機能の衰退により、エストロゲンの分泌が低下します。
5.正しい記載です。閉経後には骨粗鬆症のリスクが高まります。
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02
問題文は、「誤っているもの」を選ぶよう指示しているため、注意しましょう。
1:内臓脂肪が蓄積しやすくなります。
2:正答。インスリン抵抗性は、高まります。これにより、糖尿病のリスクが高まります。
3:脂質異常症のリスクが高まります。
4:エストロゲンの分泌は低下し、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモンは増加します。
5:骨粗しょう症のリスクが高まります。
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03
閉経前後になると卵巣から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンの量は低下していきます。
エストロゲンは骨吸収を抑制する作用があるため分泌が減ることで、骨密度は低下し、骨粗鬆症のリスクも上がります。
またエストロゲンはLDL-コレステロールを肝臓に取り込む受容体を増加させる働きもあるため、エストロゲンが減少していく閉経前後には血清LDL-コレステロール値は上昇します。
さらに基礎代謝量や運動量も高齢になるにつれて減少していくため体脂肪が蓄積しやすい身体になります。そのため、インスリン抵抗性が高まると考えられます。
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