管理栄養士の過去問
第29回
臨床栄養学 問134

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問134 (訂正依頼・報告はこちら)

腸疾患の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 潰瘍性大腸炎では、水溶性食物繊維を制限する。
  • クローン病では、アミノ酸を制限する。
  • 短腸症候群では、糖質を制限する。
  • イレウスでは、輸液量を制限する。
  • たんぱく質漏出性胃腸症では、脂質を制限する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

1:潰瘍性大腸炎の栄養管理は、重度の場合、中心静脈栄養とし、病状の回復と共に経腸栄養法、経口摂取に移行していきます。脂質の制限を主としますが、水溶性食物繊維の制限をする必要はありません。

2:クローン病の栄養管理は、高エネルギー、低脂肪、低残渣食を基本とします。クローン病は口から肛門全ての消化管が炎症を起こし、吸収障害が起こります。貧血や低たんぱく血症などを起こすため、アミノ酸の積極的な摂取が必要です。

3:短腸症候群は、小腸の切除後に起こる症候群のこと。吸収低下、腸管運動低下などにより、低栄養、脱水、酸・塩基平衡の異常などが起こります。
主に脂質の制限を行います。

4:イレウス(腸閉塞)が起こった場合、絶飲食とし、経鼻的に腸の内容物を除去させます。栄養管理は輸液で行います。

5:正答。たんぱく質漏出性胃腸症は、低たんぱく血症を主症状とします。栄養管理は、経腸栄養法または中心静脈栄養とし、高エネルギー、高たんぱく、低脂肪食とします。

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02

1.潰瘍性大腸炎では、腸内環境を改善する作用をもつ水溶性食物繊維を制限する必要はありません。

2.クローン病では、アミノ酸ではなく、脂質を制限します。

3.短腸症候群では、糖質ではなく、脂質を制限します。

4.イレウス(腸閉塞)では、絶食となるため栄養の補給は輸液の投与により行います。
よって、輸液量を制限することはありません。

5.たんぱく質漏出性胃腸症では、低脂質・高たんぱく質の食事を摂るようにします。
よって、正しい答えとなります。

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03

正解は 5 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.潰瘍性大腸炎では脂質摂取を制限します。

2.クローン病では脂質を制限します。

3.短腸症候群では脂質を制限します。

4.イレウスでは絶飲食を行い、輸液で管理します。

5.正しい記載です。下痢症状が見られ、脂質を制限します。

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