管理栄養士の過去問
第29回
臨床栄養学 問138

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問138 (訂正依頼・報告はこちら)

糖尿病腎症患者の栄養指示量に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 病期第1期では、リンの摂取量を500mg/日とする。
  • 病期第2期では、エネルギーの摂取量を35kcal/kg標準体重/日とする。
  • 病期第3期で高カリウム血症があれば、カリウムの摂取量を4.0g/日とする。
  • 病期第4期では、たんぱく質の摂取量を0.7g/kg標準体重/日とする。
  • 病期第5期 ( 血液透析 ) では、水分の摂取量を35mL/kgドライウェイト/日とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

【糖尿病腎症】
糖尿病合併症の一つであり、透析導入の原因として最も多い疾患です。

1:第1期(腎症前期)は、エネルギー25~30kcal/kg/日、高血圧合併の場合は食塩を6g/日以下とします。リン制限の必要はありません。

2:第2期(早期腎症期)は、エネルギー25~30kcal/kg/日、たんぱく質1.0~1.2g/kg/日、高血圧合併の場合は食塩を6g/日以下とします。

3:第3期(顕性腎症期)は、エネルギー25~35kcal/kg/日、たんぱく質0.8~1.0g/kg/日、食塩7~8g/日以下、高カリウム血症の場合はカリウムを2.0g/日以下とします。

4:正答。第4期(腎不全期)は、エネルギー30~35kcal/kg/日、たんぱく質0.6~0.8g/kg/日、食塩5~7g/日以下、カリウム1.5g/日以下とします。

5:第5期(透析療法期)は、透析療法患者の食事療法に従い調節します。水分は、出来るだけ少なくする(15mL/kgDW/日以下)とされています。

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02

正解は 4 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.第1期ではリンの制限を行いません。

2.第2期ではエネルギー摂取は糖尿病の食事療法に準じます。

3.第3期でカリウムを制限する場合には1日あたり2000mg以下とします。

4.正しい記載です。第4期のたんぱく質制限は0.6~0.8g/kg標準体重/日です。

5.水分摂取量は「できるだけ少なく」とされています。

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03

1.病期第1期では、リンを制限する必要はありません。

2.病期第2期では、エネルギーの摂取量を25~30kcal/kg標準体重/日とします。

3.病期第3期で高カリウム血症があれば、カリウムの摂取量を2.0g(2000mg)/日以下とします。

4.病期第4期では、たんぱく質の摂取量を0.6~0.8g/kg標準体重/日とします。
よって、正しい答えとなります。

5.病期第5期(血液透析)では、水分の摂取量をできるだけ制限します。

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