管理栄養士の過去問
第29回
臨床栄養学 問139

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問139 (訂正依頼・報告はこちら)

CKD ( 慢性腎臓病 ) の栄養アセスメントに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 重症度の分類に、尿中尿素窒素値を用いる。
  • たんぱく質摂取量の推定式には、血清尿素窒素値を用いる。
  • 食塩摂取量の推定には、血清ナトリウム値を用いる。
  • 補正カルシウム濃度は、血清アルブミン値4.0g/dL未満で用いる。
  • 代謝性アシドーシスの評価には、尿中たんぱく質排泄量を用いる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.重症度の分類に、GFRやたんぱく尿(アルブミン尿)を用います。

2.たんぱく質摂取量の推定式には、尿中尿素窒素排泄量を用います。

3.食塩摂取量の推定には、尿中ナトリウム排泄量を用います。

4.血液中のカルシウムのほとんどがアルブミンと結合しているため、アルブミン値が低下した時には血清カルシウム濃度を補正する必要があります。
よって、正しい答えとなります。

5.代謝性アシドーシスの評価には、血液ガス分析を用います。

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02

正解は 4 です。

【慢性腎臓病】
①腎障害(病理所見、血液異常、たんぱく尿など)
②GFR60ml/分/1.73㎡未満
①か②のどちらか、もしくは①と②が3か月以上持続している場合、慢性腎臓病と診断されます。

1:慢性腎臓病のステージ分類には、主に糸球体濾過量(GFR)が指標として用いられます。

2:たんぱく質摂取量の推定式には、尿中尿素窒素排泄量を用います。

3:食塩摂取量の推定には、尿中ナトリウム排泄量を用います。

4:正答。慢性腎臓病ステージ4以降は、低カルシウム血症、高リン血症が発現することが多くなります。カルシウムと結合するアルブミンの値を用いて補正カルシウムの濃度調節を行います。

5:代謝性アシドーシスの評価には、アニオンギャップ(AG)や血中重炭酸イオン値を用います。

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03

正解は 4 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.慢性腎臓病のステージ分類は血清クレアチニン値、年齢、性別からeGFRを求めて行います。

2.たんぱく質摂取量の推定式には、1日尿中窒素排出量と体重を用います。

3.食塩摂取量は蓄尿を行い、尿中ナトリウム排出量から推定します。

4.正しい記載です。とても専門性の高い出題ですが、他の選択肢より正解が導けるものと思われます。

5.代謝性アシドーシスは血中pHが酸性となる状態です。

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