管理栄養士の過去問
第29回
臨床栄養学 問148

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問148 (訂正依頼・報告はこちら)

褥瘡の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • たんぱく質の摂取量は、推定平均必要量とする。
  • BMIは、25kg/m2以上を目標とする。
  • 水分を制限する。
  • 血清アルブミン値をモニタリングする。
  • ウエスト周囲長をモニタリングする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.たんぱく質の摂取量は、推定平均必要量ではなく、推奨量とします。

2.BMIは、25kg/㎡以上ではなく、22kg/㎡を目標とします。

3.褥瘡の時、水分は制限しません。脱水は褥瘡悪化のリスクとなるため、腎機能や循環器系の機能に異常がなければ水分は十分摂取します。

4.たんぱく質の不足は褥瘡の治療を遅らせるため、血清アルブミン値をモニタリングし、低栄養に注意します。
よって、正しい答えとなります。

5.ウエスト周囲長ではなく、上腕三頭筋部皮下脂肪厚などをモニタリングします。

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02

正解は 4 です。

1:たんぱく質は十分に摂取する必要があります。そのため、推奨量を基本とし、その他の疾患や症状を考慮しながら調節します。

2:BMI25kg/㎡以上は肥満に該当するため、普通体重であるBMI18.5~25/㎡を目指します。

3:脱水は褥瘡のリスクファクターとなります。水分は十分摂取する必要があります。

4:正答。褥瘡患者は低アルブミン血症を発症しやすいため、モニタリングを行います。

5:上腕三頭筋部皮下脂肪厚や下腿周囲長などを用いて体脂肪や体重、骨格筋量などのモニタリングを行います。

参考になった数4

03

正解は 4 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.たんぱく質はしっかり摂取する必要があるため、体重1㎏あたり1.1~1.5g程度の摂取で考えます。

2.肥満による褥瘡の形成もありえますので、BMIをあえて高く設定するとは考えられません。

3.脱水を起こしやすいため、水分は制限しません。

4.正しい記載です。血清アルブミン値3.0g/dl以上を目指します。

5.体重減少率がBMIを指標に栄養状態を管理します。

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