管理栄養士の過去問
第29回
臨床栄養学 問149

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問149 (訂正依頼・報告はこちら)

誤嚥に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 健常者では、起こらない。
  • 睡眠中では、起こらない。
  • 不顕性誤嚥では、むせはみられない。
  • 経鼻胃管留置では、起こらない。
  • 咽頭残留食物の食道への移行は、飲水により行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.健常者でも誤嚥は起こります。水などを飲んだ時にむせることがありますが、その症状のことです。

2.睡眠中に唾液が器官へ流入する場合や、胃内容物が逆流する場合があります。

3.不顕性誤嚥とは、「むせ」のない誤嚥のことです。睡眠中に唾液や逆流した胃液が肺に入ることで起こります。
よって、正しい答えとなります。

4.経鼻胃管のカテーテルの先端が胃内にある場合、投与した栄養剤が胃内に貯留し、逆流して誤嚥することがあります。

5.咽頭残留食物の食道への移行は、飲水ではなく、ゼラチンゼリーにより行います。

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02

正解は 3 です。

1:健常者では、急いで飲食をした場合などにむせることがありますが、これも誤嚥の一つとされています。

2:睡眠中でも、誤嚥は起こります。睡眠時無呼吸症候群や唾液などが原因で、誤嚥が起こる場合があります。

3:正答。不顕性誤嚥は、睡眠中に唾液などが気道に入り込んでしまうことで、むせたり咳き込んだりする反応がありません。唾液中に歯周病菌が含まれていると、肺炎を合併します。

4:経鼻胃管留置では、胃から逆流して誤嚥が起こる可能性があります。

5:水には誤嚥を引き起こす可能性があるため、とろみのあるゼリーを用います。

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03

正解は 3 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.いわゆるむせてしまうことも誤嚥の一つですので、健常者でも起こります。

2.睡眠中の胃や食道からの逆流物による誤嚥も危険です。

3.正しい記載です。不顕性誤嚥とはむせない誤嚥のことをいいます。

4.経鼻胃管留置でも誤嚥性肺炎に注意する必要があります。

5.飲水ではなく、ゼラチンゼリーなどを用います。

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