管理栄養士の過去問
第29回
公衆栄養学 問150

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問150 (訂正依頼・報告はこちら)

地域における公衆栄養活動に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 科学的根拠に基づいた地域保健活動を推進する。
  • 疾病の重症化予防の推進を含む。
  • ソーシャルキャピタルを活用する。
  • 健康危機管理体制を構築する。
  • ポピュレーションアプローチは、高いリスクをもつ個人を対象にする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

問題文は「誤っているもの」を選ぶよう指示している点に注意してください。

【公衆栄養活動】
地域住民の健康の維持と増進、疾病予防(一次予防)、重症化予防(二次予防)を目標としてQOLの向上を目指すものです。

1:科学的根拠に基づいた活動を基本とします。

2:公衆栄養活動では、主に疾病予防(一次予防)、重症化予防(二次予防)を目的とします。

3:ソーシャルキャピタルとは、人々や社会の結束力を表す言葉です。公衆栄養活動では、ソーシャルキャピタルを活用し、地域住民が主体となって健康問題の解決に向かうことが推進されています。

4:健康危機管理体制とは、健康危機が発生した場合に、迅速に情報を収集し提供できるよう整えられた体制です。危機が起こる前からの準備が重要となります。

5:正答。ポピュレーションアプローチは、対象集団のリスク低下を目的とし、ハイリスクアプローチは高リスクを持つ個人を対象とするものです。

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02

正解は 5 です。

公衆栄養学/公衆栄養の概念からの出題です。

1.正しい記載です。科学的根拠に基づいて健康づくりのための計画の策定や実施、評価を行います。

2.正しい記載です。すでに疾病を持っている人へは重症化予防を行います。

3.正しい記載です。ソーシャルキャピタルとは、支え合いから生み出される力のことです。

4.正しい記載です。地域や職域で危機管理体制を構築しておきます。

5.高いリスクを持つ人を対象とするのは、ハイリスクアプローチです。

参考になった数1

03

1.公衆栄養活動を進めるにあたって、科学的根拠を踏まえた実践活動と適切な行動変容アプローチが基本となります。

2.生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底のための施策の推進があります。

3.ソーシャルキャピタルとは、ある社会における相互信頼の水準や相互利益、相互扶助に対する考え方のことです。地域における公衆栄養活動では、ソーシャルキャピタルを活用した健康づくりの推進があります。

4.健康危機管理時における生命とくらしを守るための食生活支援体制の整備が必要であり、平常時より健康危機管理体制を構築する必要があります。

5.ポピュレーションアプローチではなく、ハイリスクアプローチは、高いリスクをもつ個人を対象にします。ポピュレーションアプローチは集団全体を対象とし、全体としてリスクを下げていこうという考えのことです。
よって、誤った答えとなります。

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