管理栄養士の過去問
第29回
応用力問題 問190

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問190 (訂正依頼・報告はこちら)

A県Y町では、肝疾患による標準化死亡比がA県の中で最も高く、しかもここ数年間で増加していることが分かった。そこで、その背景要因を明らかにした上で、Y町の住民全体への予防対策を立てることとした。

Y町の住民の生活習慣を横断調査により把握・分析する際に、以下の集団を標本調査の母集団とした。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 特定健康診査受診者
  • 特定保健指導の積極的支援対象者
  • 健康教室参加者
  • 肝疾患で通院中の住民
  • 住民登録している成人

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

横断研究は、母集団の一時点の疾患の有無と要因を調査するものであり、有病率を明らかにすることができます。

母集団は疾病や年齢に偏りがない集団とする必要があるため、「5:住民登録している成人」が適切となります。

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02

正解は 5 です。
応用力問題からの出題です。社会・環境と健康/健康状態・疾病の測定と評価に該当する問題です。

Y町の住民全体を母集団と考えると、その中から偏った結果を出さずに生活習慣の特徴が把握できる対象者で標本調査の母集団を構成する必要があります。
選択肢 1~4 では、いずれも偏った結果になることが予測されるので、正解は 5 となります。

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03

正解:5

横断調査とはある一定期間内の母集団の中から罹患率や有病率を調査することを言います。

1.特定健康診査受診者は40〜74歳の医療保険者のみしか当てはまらないため、横断調査にはなりません。

2.特定保健指導の積極的支援対象者ではBMIや腹囲等の検査結果による指導のため、肝疾患のリスクは分かりかねます。

3.健康教室に参加する人の多くは興味関心が高い人が多く、住民全体を把握するには適しません。

4.肝疾患で通院中の住民だけでは、他の住民のリスクまで把握することはできません。

よって、住民登録している成人が正しい解になります。

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