管理栄養士の過去問 第30回 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問21

正解は　５　です。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質の代謝からの出題です。

１.クレアチンとクレアチニンの関係は、クレアチンの代謝産物がクレアチニンです。

２.グルタミン酸はα-ケトグルタミン酸から生成されます。

３.セロトニンはトリプトファンから生成されます。

４.ドーパミンはフェニルアラニンやチロシンから生成されます。

５.正しい記載です。有害であるアンモニアを無害な尿素に変換します。

1. クレアチンの代謝産物がクレアチニンです。
クレアチンは肝臓や腎臓で合成され、筋肉で利用されます。
休息時などATPが豊富にある時、クレアチンはATPを使用してクレアチンリン酸となり、筋肉内に貯蔵されます。
運動時などのATP不足時は、このクレアチンリン酸を分解してATPを取り出します。
クレアチンは、再びクレアチンリン酸となるか、不可逆的にクレアチニンに代謝されて排泄されます。血清や尿中のクレアチン濃度は、腎機能検査に利用されます。

2. グルタミン酸は、α-ケトグルタル酸から生成されます。

3. セロトニンは、トリプトファンから生成されます。トリプトファンは、セロトニンの他に、メラトニンも生成します。

4. ドーパミンはチロシンから生成されます。ドーパミンは、必要に応じて、ノルアドレナリンやアドレナリンへと代謝されます。

5. 正解です。アンモニアは肝臓で毒性の無い尿素へと変換されて、腎臓へと運ばれます。その後、尿として排泄します。

正解は　５　です。


１：クレアチニンは、クレアチンの代謝産物で、尿中に排出されます。その量は筋肉量に比例します。

２：アミノ酸のα‐アミノ基がα‐ケトグルタル酸に移動してグルタミン酸となります。

３：セロトニンは、トリプトファンから生成します。トリプトファン→セロトニン→メラトニンと生成されていきます。

４：ドーパミンは、チロシンから生成します。チロシン→ドーパ→ドーパミン→アドレナリンと生成されていきます。

５：正答。 アンモニアは、肝臓で尿素回路（オルニチンサイクル）を経て、尿素に変換されます。