管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問22

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

個体の恒常性を維持するための反応に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 血液のpHが上昇すると、腎からのH+排泄は促進される。
  • 血液のpHが低下すると、呼吸反応は促進される。
  • 血圧が低下すると、アドレナリンの分泌は抑制される。
  • 循環血液量が減少すると、アルドステロンの分泌は抑制される。
  • 血漿浸透圧が上昇するとバソプレシンの分泌は抑制される。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 血液のpHが上昇した状態をアルカローシスといいます。この状態の時はpHを下げる必要があるので、腎臓からのH+排泄は抑制されます。

2. 正解です。血液のpHが低下した状態をアシドーシスといいます。この状態の時はpHを上昇させる必要があるので、呼吸を促進することによって二酸化炭素の排泄を促進します。

3. 血圧が低下すると、血圧の上げるためにアドレナリンの分泌は促進します。

4. 循環血液量が減少するということは、血圧が低下します。血圧を上げるために、レニン−アンギオテンシン−アルドステロン系が活性化し、アルドステロンの分泌は促進します。

5. 血漿浸透圧が上昇している状態というのは、水不足により血液濃度が濃くなっている状態です。バソプレシンは抗利尿ホルモンなので、水の再吸収を促進して血液濃度を薄くしようとします。

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02

正解は 2 です。

1:人の血液のphの正常値はph7.4とされています。血液のpHが上昇すると、血液はアルカリ性に傾きます。そのため、腎からのH+排泄は抑制され、phを正常に保とうとします。

2:正答。血液のpHが低下すると、血液は酸性に傾きます。呼吸反応は抑制され、phを調節します。

3:血圧が低下すると、アドレナリンの分泌が促進され、血圧を上昇させます。

4:循環血液量が減少すると、アルドステロンの分泌は促進されます。アルドステロンは尿細管でのNa再吸収を促進させる働きがあります。

5:血漿浸透圧が上昇するということは、血液の成分濃度が濃いということを意味します。バソプレシンは抗利尿ホルモンの一つで、水の再吸収を促進する働きがあり、血漿浸透圧を正常に保とうと働きます。そのため、血漿浸透圧が上昇するとバソプレシンの分泌は促進されます。

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03

正解は 2 です。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/個体の恒常性(ホメオスタシス)とその調節機構からの出題です。

1.血液のpHが上昇すると、腎からのH+排泄は低下します。

2.正しい記載です。CO2排泄のため、呼吸反応が促進されます。

3.血圧とアドレナリン分泌の関係は、血圧が低下すると昇圧作用のあるアドレナリンが分泌される、という関係です。

4.アスドステロンには循環血液量を維持する働きがあるので、循環血液量の減少はアルドステロンの分泌を促進します。

5.血漿浸透圧上昇はバソプレシン分泌を促進します。

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