管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問23
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
疾患に伴う変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 心停止は、脳死の判定に含まれる。
- 浮腫は、血漿膠質浸透圧が上昇すると生じる。
- 肥大は、組織を構成する細胞の容積が増大する現象である。
- 肉芽組織は、炎症の急性期に形成される。
- 肉腫は、上皮性の悪性腫瘍である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:心停止は、心臓死に値します。脳死は、深昏睡、呼吸停止、瞳孔散大、脳幹反射の喪失、平坦脳波の5項目から判定されます。
2:浮腫は、間質液の貯留により起こります。血漿膠質浸透圧が低下している状態です。
3:正答。組織の形や構造を失わずに、容積が増大することを、肥大と言います。
4:肉芽組織は、創傷治癒において、炎症の増殖期に形成されます。
5:肉腫は、非上皮性の悪性腫瘍です。繊維や脂肪、筋肉、血液、リンパ液などに発生します。繊維肉腫、骨肉腫、白血病、リンパ腫などが例として挙げられます。
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02
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/加齢・疾患に伴う変化からの出題です。
1.心停止は心臓死の判定に含まれます。
2.浮腫は血漿膠原浸透圧が低下すると生じます。
3.正しい記載です。細胞の容積が増大することを肥大と言います。
4.肉芽組織は炎症の増殖期に形成されます。
5.肉腫は非上皮性の悪性腫瘍です。
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03
・深い昏睡
・瞳孔の散大と固定
・脳幹反射の消失
・平坦な脳波
・自発呼吸の停止
・6時間以上経過した後の同じ一連の検査
を行うこととしています。
よって、心停止は含まれていません。
2. 浮腫は血漿膠質浸透圧が低下すると生じます。膠質浸透圧は、水を血管内に保とうとする力のことです。
この力が低下し、組織間に水が移ることによって浮腫を発症します。
3. 正解です。肥大は、組織を構成する細胞の容積が増大する現象で、細胞数は変化しません。細胞数が増加することによって組織が肥大することを過形成といいます。
4. 肉芽組織は、炎症の急性期ではなく、炎症が起こって治癒する段階でできてきます。
5. 肉腫は、非上皮性の悪性腫瘍です。骨や脂肪、血管などに発生します。
一方、上皮性の悪性腫瘍は癌腫といいます。
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