管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問24

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

主な症候に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 腋窩温は、直腸温より高い。
  • チアノーゼは、血液中の二酸化炭素濃度が低下した時にみられる。
  • 喀血は、消化管からの出血である。
  • 黄疸は、血液中のビリルビン濃度の上昇により生じる。
  • 仮面高血圧は、診察室血庄が高血庄である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 腋窩温は直腸温より低いです。直腸温は肛門に体温計を挿入して計測する方法です。舌の下に体温計を挟んで計測する舌下温も、体の中心に近い体温を測定することができますが、直腸温の方がより体の中心に近い体温を計測できます。腋窩温は、発汗や体温計の挟み込み不足などで正確な体温測定ができない場合があります。

2. チアノーゼは、血液中の酸素濃度が低下し、二酸化炭素濃度が上昇した時にみられます。症状は爪や口唇にあらわれやすいです。

3. 喀血や器官や肺からの出血です。消化管からの出血は吐血といいます。喀血は鮮紅色という真っ赤な色をしており、吐血は茶褐色をしています。

4. 正解です。黄疸は、血液中のビリルビン濃度の上昇によって生じます。

5. 仮面高血圧は、診察時に正常血圧を示します。

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02

正解は 4 です。

1:体温は、直腸温>口腔温>腋窩温の順に高くなっています。

2:チアノーゼは、呼吸器疾患や循環不全などにより、還元ヘモグロビンや非酸化ヘモグロビンが増加することで、皮膚や粘膜が暗紫色を帯びてくる状態のことを指します。

3:喀血は、血液を喀出することです。気道からの出血であり、肺がんや肺結核、気道炎などでみられます。

4:正答。ビリルビンには、間接ビリルビンと直接ビリルビンがありますが、どちらかが上昇しているかどうかによって病態を推測することができます。

間接ビリルビンの上昇は、赤血球の異常や肝細胞の減少などが原因となり、溶血性貧血、新生児黄疸、非代償期の肝硬変、劇症肝炎などでみられます。

直接ビリルビンの上昇は、肝細胞の異常や胆管障害などが原因となり、肝炎、肝硬変、薬物性肝障害、胆石症、胆管炎などでみられます。

5:仮面高血圧は、診察室では正常血圧であっても、家庭や職場では高血圧となる状態を指します。診察室で高血圧を示す白衣高血圧とは、正反対の状態であるため、逆白衣現象と呼ばれることもあります。

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03

正解は 4 です。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/疾患診断の概要からの出題です。

1.腋窩温より直腸温の方が高くなります。

2.チアノーゼは血液中の還元ヘモグロビン量が増加したときに見られます。

3.喀血は呼吸器からの出血です。

4.正しい記載です。ヘモグロビンからビリルビンが生成される代謝に不具合があるとビリルビン濃度が上昇し、黄疸があらわれます。

5.仮面高血圧とは診察室外での血圧が高血圧であることです。

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