管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問27

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

肥満とメタボリックシンドロームに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • わが国では、BMI 23kg/m2以上を肥満とする。
  • メタボリックシンドロームの診断には、LDL-コレステロール値を用いる。
  • 肥満は、骨粗鬆症のリスク因子である。
  • 腸間膜に蓄積した脂肪は、内臓脂肪である。
  • レプチンは、食欲を亢進させる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

1:BMI 25kg/m2以上を肥満1度としています。

2:メタボリックシンドロームの診断では、内臓脂肪の蓄積を評価するのに、ウエスト周囲径と内臓脂肪面積を用います。ほかにも、血糖値、血圧、血清脂質(高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症)を用います。

3:骨粗鬆症のリスク因子には、加齢、エストロゲンの減少、ダイエット、喫煙、飲酒、低栄養などがあります。肥満は該当しません。

4:正答。腸間膜は、腸管への血管やリンパ管、神経への通り道となります。このような腸間膜についた脂肪ですから、内臓脂肪にあたります。

5:レプチンは、脂肪細胞から分泌されます。食欲中枢に働きかけて、食欲抑制作用およびエネルギー消費亢進作用を発揮し、体脂肪を減少させようとします。

参考になった数17

02

正解は 4 です。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/栄養障害と代謝疾患からの出題です。

1.肥満と判定されるBMIは25以上です。

2.メタボリックシンドロームで脂質異常を確認するには、HDLコレステロールと中性脂肪を診ます。

3.骨粗鬆症は低栄養や低体重、閉経、運動不足などがリスク要因として挙げられます。肥満は当たりません。

4.正しい記載です。内臓脂肪とは腹腔内の腸間膜に蓄積した脂肪で、メタボリックシンドロームではおへそ周りを測ることで確認します。

5.レプチンは食欲を抑制させます。

参考になった数5

03

1. わが国では、BMI 25kg/m2以上を肥満としています。WHO(世界保健機関)は、BMI25以上を過体重、BMI30以上を肥満と定義しています。

2. メタボリックシンドロームの診断には、脂質の項目については、中性脂肪とHDL-コレステロールを用いています。

3. 肥満は骨粗鬆症のリスク因子ではありません。やせすぎは骨粗鬆症のリスク因子です。

4. 正解です。腸間膜に蓄積した脂肪は内臓脂肪です。内臓脂肪蓄積型肥満は、動脈硬化を引き起こし、後に心血管疾患や脳血管疾患を引き起こすことが報告されています。

5. レプチンは、食欲を低下させます。レプチンは脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインの1種です。

参考になった数3