管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問34
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- クッシング症候群では、テタニーを起こす。
- 原発牲アルドステロン症では、高カリウム血症を起こす。
- 褐色細胞腫では、高血庄を起こす。
- 甲状腺機能低下症では、眼球突出を起こす。
- 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群( SIADH )では、高ナトリウム血症を起こす。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:クッシング症候群は、コルチゾール過剰、アンドロゲン過剰などにより引き起こされます。コルチゾール過剰の場合は、満月様顔貌、中心性肥満、高血圧、骨粗鬆症、糖尿病などが現れます。アンドロゲン過剰の場合は、多毛、ニキビなどが現れます。
テタニーは、カルシウム不足、マグネシウム不足、アルカローシスなどにより起こります。手足や口唇のしびれ、筋肉の痙攣などが起こります。
2:原発牲アルドステロン症は、副腎腫瘍などの疾患により、副腎皮質から抗利尿ホルモンであるアルドステロンが過剰分泌されて、高血圧や低カリウム血症、代謝性アルカローシスを引き起こす疾患です。
高カリウム血症を起こす内分泌疾患として、アジソン病があります。
3:正答。褐色細胞腫は、カテコールアミンの過剰分泌により、高血圧や代謝亢進、高血糖などが症状として現れます。
4:甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンが低下することにより、徐脈、皮膚乾燥、便秘、粘液水腫などが症状として現れます。
眼球突出は、甲状腺機能亢進症であるバセドウ病などでみられます。
5:抗利尿ホルモン不適合分泌症候群( SIADH )は、抗利尿ホルモンの不適切な分泌などが原因で起こります。肺疾患や中枢神経疾患の症状の一つとして現れることが多いとされています。
低ナトリウム血症、低浸透圧血症などが症状として現れます。
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02
2. 原発性アルドステロン症は、血中アルドステロンが増加し、高ナトリウム・低カリウム血症を引き起こします。
3. 正解です。褐色細胞腫は副腎髄質に発生するカテコールアミン産生腫瘍です。カテコールアミンの分泌が増加するため、高血圧を引き起こします。
4. 甲状腺機能亢進症で眼球突出を起こします。
5. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)は、バソプレシンの過剰分泌や過剰反応が起こります。バソプレシンは腎臓で水の再吸収を促進するため、循環血液量が増加します。そのため、血中のナトリウムが薄まり、低ナトリウム血症を起こします。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/内分泌系からの出題です。
1.テタニーはカルシウムの不足で手足や口唇のしびれ、顔面けいれんを引き起すことで、副甲状腺機能低下などで見られます。
2.原発性アルドステロン症では低カリウム血症を起こします。
3.正しい記載です。褐色細胞腫は高血圧や代謝亢進を示します。
4.眼球突出は甲状腺機能亢進症でみられます。
5.抗利尿ホルモン不適合分泌症候群では、低ナトリウム血症を起こします。
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