管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問36

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

神経疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
  • アルツハイマー病は、認知症の原因となる。
  • アルツハイマー病には、ドーパミン補充が有効である。
  • パーキンソン病の原因は、アミロイドβたんぱくの脳内蓄積である。
  • パーキンソン病では、嚥下障害をきたす。
  • ウェルニッケ脳症は、ビタミンB6の欠乏で起きる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 正解です。認知症の原因の約6割以上がアルツハイマー病です。

2. アルツハイマー病には、エストロゲンの補充が有効です。ドーパミンの補充が有効な疾患はパーキンソン病です。

3. アミロイドβたんぱく質の脳内蓄積は、アルツハイマー病の原因です。

4. 正解です。パーキンソン病は、中脳の「黒質」と呼ばれる部位の神経細胞が変性し、ドーパミンの分泌が減少することによって、運動障害や発語障害、自律神経障害を引き起こします。嚥下障害は、パーキンソン病の患者の約5割で見られます。

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02

正解は 1と4 です。

1:正答。アルツハイマー病とは、アミロイドβたんぱくの脳内蓄積によって、脳が委縮する病気です。アルツハイマー病が原因となって起こる認知症は、アルツハイマー型認知症と呼ばれます。

2:アルツハイマー病には、現在完治の手立てはなく、薬剤投与によって進行を遅らせるほか無いとされています。ドーパミン補充が有効なのは、パーキンソン病です。

3:アミロイドβたんぱくの脳内蓄積が原因となるのは、アルツハイマー病です。パーキンソン病の原因は、脳内のドパミン含有神経細胞が脱落してしまうことです。

4:正答。パーキンソン病では、筋固縮、静止時振戦、無動、姿勢反射障害が4主徴とされており、他にも、すくみ足や嚥下障害などがみられます。

5:ウェルニッケ脳症は、ビタミンB1の欠乏で起こります。

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03

正解は 1と4 です。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/神経系からの出題です。

1.正しい記載です。認知症原因疾患でアルツハイマー病は最も多い疾患です。

2.ドーパミンの補充が有効なのはパーキンソン病です。

3.アミロイドβたんぱくの脳内蓄積が原因なのは、アルツハイマー病の説明です。

4.正しい記載です。運動を制御するドーパミンの不足によって起こるため、嚥下障害などが見られます。

5.ウェルニッケ脳症はビタミンB1の欠乏で起こります。

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