管理栄養士の過去問
第30回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問39

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

妊娠と妊娠合併症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 受精卵の着床部位から、プロゲステロンが分泌される。
  • オキシトシンは、乳汁の産生を促進する。
  • 妊娠により、黄体は消失する。
  • 糖代謝異常合併妊娠では、ケトアシドーシスの頻度が増加する。
  • 妊娠高血圧症候群の重症度は、血清アルブミン値で分類する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. プロゲステロンは卵巣の黄体から分泌されるホルモンで、排卵後に分泌が増加し、受精卵が着床しやすい環境をつくります。受精卵の着床部位から分泌されるわけではありません。

2. オキシトシンは、平滑筋の収縮に関わるホルモンです。分娩時に子宮を収縮させたり、乳腺を収縮させて乳汁分泌を促進したりします。乳汁産生を促進させるホルモンはプロラクチンです。

3. 妊娠によって黄体は消失せず、大きくなります。その後、胎盤が正常に機能するようになるまでは、妊娠を維持するために働きます。

4. 正解です。妊娠後期は食後高血糖やインスリン抵抗性を起こしやすい状態です。もともと糖代謝異常を有している妊婦は、健常な妊婦よりインスリン欠乏状態に陥りやすいため、ケトアシドーシスの頻度が増加します。

5. 妊娠高血圧症候群の重症度は、血圧とたんぱく尿によって分類します。

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02

正解は 4 です。

1:プロゲステロンは、黄体と胎盤から分泌されます。受精卵の着床部位から分泌されるのは、hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)です。

2:乳汁の産生を促進するのは、プロラクチンです。オキシトシンは、射乳を促します。

3:妊娠により、黄体は増加し、妊娠黄体となります。

4:正答。糖代謝異常合併妊娠は、糖尿病合併妊娠と妊娠糖尿病のことを指します。糖尿病ケトアシドーシスがあるように、糖代謝異常合併妊娠でもケトアシドーシスは起こり得ます。

5:妊娠高血圧症候群の重症度は、高血圧(収縮期血圧160㎜Hg以上、拡張期血圧110㎜Hg以上)、たんぱく尿(2000㎎/日以上)で判断します。

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03

正解は 4 です。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/生殖器系からの出題です。

1.プロゲステロンは、妊娠初期では妊娠黄体から分泌され、その後胎盤から分泌されるようになります。

2.乳汁の産生を促進するのは、プロラクチンです。

3.妊娠すると黄体は増大して妊娠黄体になります。

4.正しい記載です。糖代謝異常合併妊娠とは、妊娠中の糖代謝異常のことです。

5.妊娠高血圧症候群は高血圧やたんぱく尿で分類します。

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