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管理栄養士の過去問 第30回 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40

問題

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貧血に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
   1 .
再生不良性貧血では、血中のハプトグロビンが増加する。
   2 .
巨赤芽球性貧血では、赤芽球のDNA合成が障害される。
   3 .
悪性貧血では、内因子が増加する。
   4 .
溶血性貧血では、血中のビリルビンが増加する。
   5 .
鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能( UIBC )が低下する。
( 第30回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40 )
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この過去問の解説 (3件)

8
1. ハプトグロビンは肝臓でつくられるたんぱく質で、ヘモグロビンと結合する能力を持っています。ヘモグロビンは単体で存在すると組織を傷つけてしまうので、ハプトグロビンと結合して肝臓へ送られ、適切に処理されます。
再生不良性貧血は骨髄中の造血幹細胞が障害されることによって引き起こされるので、赤血球は減少します。そのため、ハプトグロビンも減少します。

2. 正解です。巨赤芽球性貧血はビタミンB12と葉酸欠乏によって起こります。ビタミンB12と葉酸はDNA合成に必須の栄養素であることから、これらが不足するとDNA合成が障害されます。

3. 内因子は胃壁細胞から分泌され、ビタミンB12の吸収に必須のたんぱく質です。胃粘膜の萎縮や胃切除などによって内因子が不足すると、ビタミンB12不足が起こり、悪性貧血を引き起こします。

4. 正解です。溶血性貧血は赤血球が過剰に壊されることによって起こる貧血です。ビリルビンは赤血球が破壊された時に産生されるため、血中ビリルビンが増加します。

5. 血液中の鉄はトランスフェリンというたんぱく質と結合した状態で存在しています。不飽和鉄結合能(UIBC)は、血液中の鉄と結合していないトランスフェリンを示しています。
鉄欠乏性貧血では、血中の鉄が減少しているため、鉄と結合できるトランスフェリンの割合も低下します。そのため、不飽和鉄結合能は増加します。

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5
正解は 2と4 です。

1:再生不良性貧血では、血中のハプトグロビン量は変化しません。血中のハプトグロビンが増加するのは感染症や悪性腫瘍などです。低下するのは、溶血性貧血です。

2:正答。巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12や葉酸が欠乏することによって起こります。ビタミンB12や葉酸は、DNAやRNA核酸の合成に欠かせない成分であるため、欠乏すると核酸合成が盛んな骨髄が障害を受け、巨赤芽球性貧血が起こります。

3:悪性貧血は、ビタミンB12の内因子が欠乏しているもしくは阻害されていることが原因で、ビタミンB12が吸収されずに起こる貧血です。

4:正答。溶血性貧血では、溶血した赤血球が増加し、それに伴い間接ビリルビンが増加するために、肝臓の処理能力を超えてしまい、ビリルビンが増加します。

5:不飽和的結合能は、3価鉄と結合していない状態のことをいいます。鉄欠乏性貧血では、増加します。

5
正解は 2と4 です。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/血液・造血器・リンパ系からの出題です。

1.血中ハプトグロビンは再生不良性貧血では変化しません。

2.正しい記載です。ビタミンB12や葉酸の欠乏で、DNA合成が障害されます。

3.悪性貧血は内因子が減少するため、ビタミンB12の吸収が低下して発症するものです。

4.正しい記載です。肝臓の処理能力を超える赤血球の破壊によって、血中のビリルビンが増加します。

5.鉄欠乏性貧血では不飽和的結合能が上昇します。

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