管理栄養士の過去問
第30回
基礎栄養学 問78
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問78 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄の吸収と代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 非ヘム鉄の吸収は、共存する食品成分の影響を受けない。
- 非ヘム鉄の吸収率は、ヘム鉄より高い。
- 鉄の消化管からの吸収は、貯蔵鉄量の影響を受ける。
- シトクロムaは、鉄を貯蔵する機能をもつ。
- ミオグロビンは、鉄の血中輸送を担う。
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この過去問の解説 (3件)
01
貯蔵鉄量が不足している場合、鉄の消化管からの吸収は促進されます。
1:非ヘム鉄は卵や乳製品、野菜などに含まれ、価数はFe3+。そのため吸収率は低いとされています。
ビタミンCや動物性たんぱく質、クエン酸、乳酸などと共に摂取することで、吸収率は上がります。
2:非ヘム鉄はFe3+、ヘム鉄はFe2+なので、ヘム鉄の方が吸収率は高いと言えます。
4:シトクロムaは、ヘム鉄を含有するヘムタンパク質の一つです。鉄を貯蔵する機能を持つのは血清フェリチンです。
5:ミオグロビンは、筋肉に存在し酸素を貯蔵する色素タンパク質のこと。鉄の血中輸送はフェリチンが行います。
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02
基礎栄養学/ミネラル(無機質)の栄養からの出題です。
1.非ヘム鉄はシュウ酸やタンニンによって吸収を阻害され、ビタミンCによって吸収が促進されるので、共存する食品成分の影響を受けます。
2.鉄の吸収率では、非ヘム鉄よりもヘム鉄の方が高くなります。
3.正しい記載です。貯蔵鉄が少ないと鉄の吸収率は高くなります。
4.シトクロムaは電子伝達系に関わっていて、鉄貯蔵の機能は持ちません。
5.鉄の血中輸送を担うのはトランスフェリンです。
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03
2. 非ヘム鉄の吸収率は2〜5%であり、ヘム鉄の吸収率10〜20%より低いです。
3. 正解です。鉄の消化管からの吸収が、貯蔵鉄量の影響を受けます。
4. 鉄を貯蔵する機能を持つのはフェリチンです。シトクロムはヘム鉄を有する酸化還元機能を持つたんぱく質で、電子伝達系に存在しています。
5. 鉄の輸送機能を持っているのはヘモグロビンです。
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