管理栄養士の過去問
第30回
栄養教育論 問103
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問103 (訂正依頼・報告はこちら)
減量中の中年女性の行動である。行動変容技法のうち、刺激統制として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 間食の回数を減らすことを、仲の良い友人に宣言する。
- 間食を1週間我慢できたら、バッグを買うと決める。
- 菓子店のメールマガジンの配信を停止する。
- 間食をしたくなったら、友人に電話をかける。
- 間食を減らすことで得られるメリットとデメリットを考える。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:行動することを他者に宣言するのは、「自己の解放」です。
2:バッグという褒美を自分に与える「強化マネジメント」であり、オペラント条件付けを応用したものです。
3:○
菓子店の情報を目に入れないことで「刺激統制」になります。
4:"間食"という不健康な行動を"友人に電話をかける"という健康な行動に置き換える「行動置換」です。「拮抗条件付け」とも言います。
5:間食を減らすことのメリットがデメリットより大きいと感じることで、間食を減らそうと意思決定をします。これを「意思決定バランス」と言います。
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02
1:「間食の回数を減らすことを、仲の良い友人に宣言する。」のは、自己の開放に該当します。自己の開放は、ある行動を起こすという決意を友人や家族に表明することで、自信を持てるようになるという考えです。
2:「間食を1週間我慢できたら、バッグを買うと決める。」のは、オペラント強化法に該当します。オペラント強化法は、その行動を成せばご褒美をもらえるという強化子を用いて、望ましい行動を増やすように働きかけることです。
3:正答。「菓子店のメールマガジンの配信を停止する。」のは、刺激統制法に該当します。刺激統制法は、行動の原因やきっかけとなる刺激を、抑制や亢進に働かせる方法です。
4:「間食をしたくなったら、友人に電話をかける。」のは、反応妨害法(習慣拮抗法)に該当します。反応妨害法(習慣拮抗法)は、望ましくない行動とは全く異なる行動を行うことで、望ましくない行動を抑制することです。
5:「間食を減らすことで得られるメリットとデメリットを考える。」のは、意思決定バランスに該当します。意思決定バランスは、行動によって得られるメリットがデメリット上回る時に行動が起こるとされている考えを指します。
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03
1. 間食の回数を減らすことを、仲の良い友人に宣言することは、目標を具体的に言葉にする目標宣言や宣言した目標を実行することを他人や自分と決める行動契約に該当するので誤となります。
2. 間食を1週間我慢出来たら、バッグを買うと決めるということは、ある行動の直後に望ましい結果が伴うとその行動の頻度は高まり、望ましくない結果をともなう行動の頻度は減少するというオペラント強化法による行動変容技法なので誤となります。
3. 菓子店のメールマガジンの配信を停止することで、菓子店の情報を得られないので、菓子店に行き購入することが減る可能性があります。先行刺激の状況を変えることで望ましくない行動を減らすという刺激統制法であるので正となります。
4. 間食をしたくなったら、友人に電話をかけることは、その行動とは両立しない行動習慣拮抗法を行わせることでコントロールしやすくなる反応妨害法に該当するので誤となります。
5. 間食を減らすことで得られるメリットとデメリットを考えることは、行動するときのメリットとデメリットのバランスによって決定されるという意思決定バランスに該当するので誤となります。
よって正解は、3. となります。
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