管理栄養士の過去問
第30回
栄養教育論 問104

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第30回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問104 (訂正依頼・報告はこちら)

減塩のために禁酒を目標とした成人男性である。宴席に誘われてお酒を飲んでしまい、失敗したと思い込んでいる。行動変容技法のうち、認知再構成を用いた管理栄養士の支援である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 禁酒の効果を、改めて説明する。
  • お酒を飲んだ時の状況を確認する。
  • どれくらいの量を飲んだのかを詳しく聞き取る。
  • 1回くらいなら、あまり気にしなくてもよいと話す。
  • 宴席に誘われた時の断り方を練習する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

【認知再構成】
物事をマイナスに捉えたり、誤った認知などの望ましい行動を妨げるような考え方を、適応しやすい考え方に改めていく方法です。

問題文の男性は、「失敗したと思い込んでいる」ため、その内容については深く立ち入らず、寛容な態度で対応するのが望ましいと言えます。

以上のことから、4の「1回くらいなら、あまり気にしなくてもよいと話す。」が正答です。

参考になった数5

02

◎認知再構成とは、知覚、思考、創造や記憶などの知的活動に直接はたらきかけて修正しようとする方法です。

1. 禁煙の効果は、行動するときのメリットとデメリットのバランスによって決定されるという意思決定バランスに該当するので誤となります。

2. お酒を飲んだ時の状況を確認するだけでは、行動変容にはつながらないので誤となります。

3. どれくらいの量を飲んだのか詳しく聞き取るだけでは行動変容にはつながらないので誤となります。

4. 1回くらいならあまり気にしなくてもよいと話すことで、お酒を飲んでしまったことを失敗と思いこませないようにしています。行動変容技法の認知再構成に該当するので正となります。

5. 宴席に誘われた時の断り方を練習することは、対人交流の技術を高める方法である社会技術(自己主張)訓練に該当するので誤となります。

よって正解は、4. となります。

参考になった数2

03

正解は、4です。
認知再構成とは、不適応な考え方を適応的な考え方に置き換えることです。

1:禁酒の効果の説明は認知再構成には繋がりません。

2:お酒を飲んだ時の状況を確認することは、認知再構成には繋がりません。

3:飲んだ量を聞くことは、認知再構成には繋がりません。

4:○
失敗を考えすぎないように支援することが認知再構成に繋がります。

5:宴席に誘われた時の断り方の練習は、「ソーシャルスキルトレーニング」です。

参考になった数2