管理栄養士の過去問
第30回
栄養教育論 問109
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問109 (訂正依頼・報告はこちら)
ロコモティブシンドローム予防を目的として行う、骨粗鬆症検診受診者を対象とした栄養教育プログラムの評価と、評価の種類の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 検査結果から学習者を決定した方法が適切だったかを確認した ―――― 経過評価
- プログラムの参加率が低かったため、途中から開始時刻を変更した ―― 結果評価
- 学習者が記録した毎日の歩数で、行動の実行を確認した ――――――― 影響評価
- 学習者の日常生活動作の改善を確認した ―――――――――――――― 形成的評価
- 学習者が書いた感想で、講義内容の理解度を確認した ―――――――― 企画評価
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この過去問の解説 (3件)
01
1:骨粗鬆症検診の検査結果から学習者を決定した方法が適切だったかどうかを確認するのは、「企画評価」に該当します。企画評価では、目標設定、評価の指標、対象集団のアセスメントなどを評価します。
2:プログラムの参加率が低かったため、途中から開始時刻を変更するのは、「形成的評価」に該当します。形成的評価では、目標に達成するために修正が必要かどうかなどの評価を行います。
3:正答。学習者が記録した毎日の歩数で、行動の実行を確認するのは、「影響評価」に該当します。影響評価では、プログラムの実施によって意識や行動、技能にどのような変化があったのかなどを評価します。
4:学習者の日常生活動作の改善を確認するのは、「結果評価」に該当します。結果評価は、設定された目標を達成できたか、QOLの向上は実現できたかなどを評価するものです。
5:学習者が書いた感想で、講義内容の理解度を確認するのは、「経過評価」に該当します。経過評価は、プログラムの運営状況や学習者の反応・理解度などを評価するものです。
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02
1:検査結果による評価は「結果評価」です。具体的な数値や客観的・主観的健康度、QOLの向上の評価を「結果評価」と言います。
2:プログラムの途中で行われるので「形成的評価」です。実施途中の計画の変更や改善のための評価を「形成的評価」と言います。
3:○
対象者の行動変容を評価するのは「影響評価」です。行動目標や環境目標が達成されたかの評価を「影響評価」と言います。
4:日常生活動作(ADL)の改善は、客観的な指標を評価するので「結果評価」です。
5:学習者の理解度を評価するのは「経過評価」です。実施途中に行う過程評価や学習目標が達成されたかの評価を「経過評価」と言います。
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03
◎経過評価…プログラム実施と併行して行う教育実施に関する評価と学習者の習得状況評価をいいます。
◎形成的評価…栄養教育を実施途中に行われる評価で、プログラムの達成を増大させるために行います。
◎影響評価…栄養教育介入によって健康状況に影響を及ぼす行動の変容あるいは行動の形成など個別目標に関する評価を言います。
◎結果評価…一般目標・プログラム目標に関する評価でプログラム実施後、学習者にどのような変化をみられるかを評価します。
◎総合評価…企画評価、経過評価、影響評価、結果評価の4つを総合的に評価し、栄養教育実施に伴う一連の評価を行い、半年~1年後などのフォローアップ調査により効果の持続性も含めて評価することをいいます。
1. 検査結果から学習者を決定した方法が適切だったかを確認するのは、結果評価に該当するので誤となります。
2. プログラムの参加率が低かったため、途中から開始時刻を変更することは、形成的評価に該当するので誤となります。
3. 学習者が記録した毎日の歩数で、行動の実行を確認したことは、影響評価に該当するので正となります。
4. 学習者の日常生活動作の改善を確認したのは、結果評価に該当するので誤となります。
5. 学習者が書いた感想で、講義内容の理解度を確認することは、経過評価に該当するので誤となります。
よって正解は、3. となります。
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