管理栄養士の過去問
第30回
臨床栄養学 問117

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第30回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問117 (訂正依頼・報告はこちら)

長期絶食患者への栄養補給開始後のモニタリングに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • リフィーディング(refeeding)症候群の評価には、血清リン値を用いる。
  • エネルギー投与量の評価には、体重の変化を用いる。
  • たんぱく質投与量の評価には、窒素出納を用いる。
  • 糖質投与量の評価には、血清クレアチニン値を用いる。
  • 水分投与量の評価には、水分出納を用いる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1. リフィーディング(refeeding)症候群とは、飢餓などの栄養障害時に、栄養補給を急いで大量の炭水化物を投与すると、低リン血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症のような代謝障害を起こし、痙攣、眼振、筋力低下などの症状や水分貯留によって心機能障害や呼吸障害を起こすことです。よって正となります。

2. エネルギー投与量の評価には、体重の変化をモニタリングするので、正となります。

3. たんぱく質投与量の評価には、窒素平衡の推移を用いるので正となります。窒素出納が正であれば、たんぱく質代謝は同化に傾いており、負であれば異化に傾いていることが推定できます。

4. 糖質投与量の評価には、血糖値や尿ケトン体を用いるので誤となります。血清クレアチニン値は、腎機能の評価に用います。

5. 水分投与量の評価には、水分出納を用います。水分出納は摂取の水分から排出の水分を差し引いたものを言います。よって正となります。

よって正解は、4. となります。

参考になった数6

02

正解は 4 です。

問題文は「誤っているもの」を選ぶよう指示しているため、注意しましょう。

糖質投与量の評価には、血糖値を用います。

参考になった数3

03

正解は、4です。

1:○
リフィーディング症候群とは、慢性的な栄養障害時に糖質を中心とした大量の栄養投与により血中の電解質バランスが崩れてしまう状態のことで、呼吸不全や心不全、不整脈を引き起こす危険性があります。リフィーディング症候群では血清リン値は低値を示します。

2:○
エネルギー投与量の評価には、体重の変化を用います。

3:○
たんぱく質投与量の評価には、窒素出納を用います。

4:糖質投与量の評価には、血糖値を用います。

5:○
水分投与量の評価には、水分出納を用います。

参考になった数1