管理栄養士の過去問
第30回
臨床栄養学 問119
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問119 (訂正依頼・報告はこちら)
医師から1,800kcal/日の指示で、糖尿病患者に対する栄養指導を行った。患者は、40歳、独身男性。BMI 26kg/m2、HbA1c 8.0%。食事は購入した惣菜中心とのことであった。現在のエネルギー摂取量は2,200kcal/日。この症例におけるSOAPと記録の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- S ――― 医師の指示エネルギー量1,800kcal/日
- S ――― HbA1c 8.0%
- O ――― 食事は購入した惣菜中心
- A ――― エネルギー摂取量の過剰
- P ――― 現在のエネルギー摂取量2,200kcal/日
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この過去問の解説 (3件)
01
SOAPとは、臨床の現場で導入されている「POS(問題志向型システム)」という考え方を実践するための記録様式です。Sは主観的データ、Oは客観的データ、Aはアセスメント(評価)、Pは計画を記録します。
1:医師の指示エネルギー量は医師から得られる情報なので、O(客観的データ)です。管理栄養士の指示であればP(計画)に含まれると考えられます。
2:HbA1cは臨床的な検査の値なので、O(客観的データ)です。
3:購入した食事については患者から得た情報なので、S(主観的データ)です。
4:○
エネルギー摂取量が過剰であることは評価によるものなのでA(評価)です。
5:現在のエネルギー摂取量はO(客観的データ)です。
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02
問題指向システムのことで、医学的な問題だけでなく、生活や心理など全般的な問題を解決するためのプロセスを系統的に記録した仕組みのことを言います。
POSを実践するために作れた記録方法をPOMR(問題志向型診療記録)と言います。
POMRの計画記録の記録様式にSOAPがあり、Sは主観的データ、Oは客観的データ、Aは評価、Pは計画の4つの要素に分けて記録します。
1. 医師の指示エネルギー量1800kcal/日は、客観的データのOに該当するので誤となります。
2. HbA1c8.0%は、客観的データのOに該当するので誤となります。
3. 食事は高ニュした総菜中心は、主観的データのSに該当するので誤となります。
4. エネルギー摂取量の過剰は、評価のAに該当するので正となります。
5. 現在のエネルギー摂取量2200kcal/日は、客観的データのOに該当するので誤となります。
よって正解は、4. となります。
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03
【SOAP】
S(Subject):主観的データ。主訴、病歴など。
O(Object):客観的データ。身長体重、血液検査など。
A(Assessment):SとOの総合評価。
P(Plan):治療方針。
4:エネルギー摂取量の過剰は、SとOを総合した評価となるので、正解です。
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