管理栄養士の過去問
第30回
臨床栄養学 問128

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問128 (訂正依頼・報告はこちら)

甲状腺機能亢進時に摂取を制限するものである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • エネルギー
  • たんぱく質
  • コレステロール
  • ヨード( ヨウ素 )
  • 水分

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

1:甲状腺機能亢進時は、エネルギー消費量が増加するため、エネルギー制限の必要はありません。

2:甲状腺機能亢進時は、体たんぱく質の分解が亢進するため、たんぱく質制限の必要はありません。

3:甲状腺機能亢進時は、脂質の分解が亢進するため、コレステロール制限の必要はありません。

4:正答。甲状腺ホルモンはヨードから合成されるため、ヨード制限の必要があります。

5:甲状腺機能亢進時は、脱水の危険があるため、水分を十分に摂取します。

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02

◎甲状腺機能亢進症とは、血中の甲状腺ホルモンが上昇した状態で、バセドウ病、甲状腺ホルモン産生結節性甲状腺腫(プランマー病)によります。

1. エネルギー代謝が亢進しており、摂食量が多いにもかかわらずやせてきます。よって消費量にみあった十分なエネルギー摂取が必要です。35~40kcal/kg標準体重とします。よってエネルギーは制限しないので誤となります。

2. エネルギー代謝が亢進しているため、体たんぱく質も消耗します。1.0g/kg以上は確保し、できれば1.2~1.5g/kgとします。よって十分なたんぱく質摂取が必要なので誤となります。

3. エネルギー代謝が亢進しているため、脂肪の代謝が活発になり、低コレステロールになります。制限はしないため、誤となります。

4. 多量のヨード(ヨウ素)の摂取により抗甲状腺薬の効果を弱めるため、ヨード制限を行います。よって正となります。

5. 体温の上昇や発汗増加により、水分を失いやすいため、十分な水分摂取が必要です。よって誤となります。

よって正解は、4. となります。

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03

正解は、4です。

1:甲状腺機能亢進時は、エネルギーの消費が増えるのでエネルギーの摂取を制限しません。

2:甲状腺機能亢進時は、体たんぱく質の分解が促進されるためたんぱく質の摂取を制限しません。

3:2と同様、コレステロールの摂取を制限しません。

4:○
甲状腺ホルモンは主にヨードからできています。

5:甲状腺機能亢進時は、脱水状態に陥りやすいため水分は十分に摂取します。

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