管理栄養士の過去問
第30回
臨床栄養学 問130
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問130 (訂正依頼・報告はこちら)
COPD( 慢性閉塞性肺疾患 )の病態と栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 体重減少のある患者は、予後が悪い。
- 安静時エネルギー消費量は、亢進している。
- 分割食を勧める。
- 低たんぱく質食を勧める。
- 高脂肪食を勧める。
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この過去問の解説 (3件)
01
誤っているものは、「低たんぱく質食を勧める。」です。
○
体重減少のある患者は栄養状態が悪化していることが多いため、予後は悪いです。
○
安静時エネルギー消費量は亢進します。
○
1日5回程度の分解食(少量頻回食)を勧めます。
COPDでは、呼吸筋のエネルギー消費が増加することもあり、筋たんぱく質の分解亢進、代謝亢進が起こるため、たんぱく質は十分に摂取します。
○
高脂肪食は呼吸商が低いため、呼吸器系への負担が減ります。
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02
問題文は「誤っているもの」を選ぶため、注意しましょう。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸に使用する筋肉が肥大し、消費エネルギーが増加します。このため、マラスムス型栄養障害がみられます。たんぱく質は十分に摂り、低栄養を防ぎます。
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03
◎COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、慢性気管支炎と肺気腫からなります。
安静時代謝の亢進するなどにより栄養状態が低下することが多くみられます。体重減少するということは栄養状態が低下しており、呼吸不全の憎悪因子になるため予後は悪くなります。よって正となります。
十分な換気ができないことにより呼吸筋のエネルギー消費が増し、安静時代謝が亢進しますので正となります。
エネルギー代謝が亢進しているため、十分なエネルギー量を確保する食事が必要です。1回の食事量では補えないこともありますので、分割食を勧めます。よって正となります。
筋たんぱく質の分解が亢進しているため、1日60~80gと十分に確保するので誤となります。
高脂肪食は呼吸商が低いので、呼吸器への負担が少なくなります。よって正となります。
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