管理栄養士の過去問
第30回
臨床栄養学 問134

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問134 (訂正依頼・報告はこちら)

消化管手術と合併症の組合せである。正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 胃切除 ―――――― 乳酸アシドーシス
  • 十二指腸切除 ――― 葉酸欠乏
  • 小腸広範囲切除 ―― 下痢
  • 回腸切除 ――――― ビタミンB12欠乏
  • 回盲部切除 ―――― ビタミンC欠乏

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 胃切除後には、ダンピング症候群、下痢、鉄分やビタミンB12の吸収力低下による貧血、栄養障害、逆流性食道炎などがみられます。乳酸アシドーシスとは、血液中に乳酸が増えて、血液が酸性状態となるアシドーシスを引き起こす状態で、糖尿病や悪性腫瘍、アルコール中毒、HIVなどでみられます。よって誤となります。

2. 十二指腸切除では、たんぱく質、炭水化物、脂質、鉄、カルシウムの吸収障害による欠乏がみられます。葉酸は、空腸で吸収され、空腸切除で欠乏がみられるので誤となります。

3. 小腸広範囲切除では、小腸が短くなり、栄養吸収が障害するので下痢がみられます。よって正となります。

4. 回腸切除では、回腸で吸収するビタミンB12が欠乏するので正となります。

5. 回盲部切除では、胆汁酸の吸収障害により脂肪や脂溶性ビタミンの吸収障害がみられるので誤となります。ビタミンCは、空腸で吸収されます。

よって正解は、3.と4. となります。

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02

正解は 3と4 です。

1:胃切除では、ビタミンB12が吸収されにくくなり、それに伴い悪性貧血や巨赤芽球性貧血が起こりやすくなります。

2:十二指腸切除では、鉄が吸収されにくくなり、鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。

3:正答。栄養素が吸収されにくくなるため、下痢が起こりやすくなります。

4:正答。回腸切除では、ビタミンB12が吸収されにくくなります。

5:回盲部切除では、ビタミンB12が吸収されにくくなります。

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03

正解は、3と4です。

1:胃切除では、ビタミンB12が欠乏し、悪性貧血および巨赤芽球性貧血が起こりやすくなります。

2:十二指腸切除では、鉄が欠乏し鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。

3:○
小腸広範囲切除では、脂肪性下痢が起こりやすくなります。小腸を広範囲切除すると、たんぱく質、炭水化物、電解質などの栄養素の吸収が低下します。

4:○
回腸では、ビタミンB12を吸収します。

5:回盲部切除により、ビタミンB12が欠乏します。

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