管理栄養士の過去問
第30回
臨床栄養学 問135

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第30回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問135 (訂正依頼・報告はこちら)

広範囲熱傷患者の急性期の病態と栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 血管透過性は、低下する。
  • 尿中窒素排泄量は、減少する。
  • 高血糖をきたす。
  • 水分を制限する。
  • NPC / N( 非たんぱくカロリー窒素比 )を、健常時より高くする。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

1:血管透過性は、亢進します。

2:尿中窒素排泄量は、増加します。

3:正答。急性期には、タンパク質減少、電解質バランスの崩れ、血液濃縮などが起こり、高血糖がみられます。

4:水分は、十分に摂取します。

5:NPC / N( 非たんぱくカロリー窒素比 )を、健常時より低くします。

参考になった数15

02

◎広範囲熱傷とは、体表面積30%以上にⅡ度以上の熱傷を受賞した場合をいいます。

1. 血管透過性は48時間程度まで亢進するので誤となります。

2. 尿中窒素排泄量は、感染期に増加が認められるので誤となります。

3. 感染期に高血糖がみられるので正となります。
るので水分を十分に摂取する必要があります。よって誤となります。

5. 体表からのたんぱくの漏出、異化亢進による体たんぱくの崩壊、尿中窒素排泄量増加がみられるため、十分なたんぱく質が必要となります。非たんぱくカロリー/窒素比(NPC/N)では、中等度熱傷120~100、高度では100以下とします。健常時の適正範囲は150~200程度といわれているので、健常時よりも低くするとなります。

よって正解は、3. となります。

参考になった数3

03

正解は、3です。
広範囲熱傷の急性期には、体液が血管外へ移動することにより、全身性浮腫や循環血液量の減少が起こります。

1:血管透過性は高くなります。

2:尿中窒素排泄量は増加します。

3:○
高血糖をきたします。

4:熱傷箇所からの水分喪失により水分必要量が増加するため、水分は十分に摂取します。

5:NPC/Nを健常時より低くします。

参考になった数1