管理栄養士の過去問
第30回
臨床栄養学 問137

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問137 (訂正依頼・報告はこちら)

10歳、女児。6歳で発病した1型糖尿病で、インスリン療法中である。身長140cm、体重35kg、HbA1c 6.5%。栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • エネルギーの摂取量は、1,200kcal/日とする。
  • たんぱく質の摂取量は、60g/日とする。
  • 脂質の摂取量は、100g/日とする。
  • 炭水化物の摂取量は、100g/日とする。
  • 食物繊維の摂取量は、6g/日とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 小児糖尿病の場合、成長発育を抑えるようなエネルギー制限はしません。1~12歳頃までは1000kcal+100kcal×年齢で算出します。1000kcal+100kcal×10=2000kcalとなるので誤となります。

2. たんぱく質は成長期には欠かせない栄養素なので、年齢に合わせた必要量を十分にとる必要があります。10歳のたんぱく質推奨量は50g/日で、エネルギー比率14%だと2000kcal×0.14=70gとなります。よって正となります。

3. 脂質の摂取量は、脂質エネルギー比が20~30%なので、2000×0.2~0.3÷9=44.4~66.7g/日となり、誤となります。

4. 炭水化物の摂取量は、炭水化物エネルギー比が50~65%なので、2000×0.5~0.65÷4=250~325g/日となり、誤となります。

5. 食物繊維の摂取量は、13g/日以上とするので誤となります。

よって正解は、2. となります。

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02

正解は 2 です。

1:小児糖尿病では、エネルギー制限の必要はありません。

2:正答。たんぱく質制限の必要はありません。

3:脂質は、エネルギー比の20~25%とします。100g/日では多すぎるため誤りです。

4:炭水化物は、エネルギー比の50~60%とします。100g/日では少なすぎるため誤りです。

5:食物繊維の摂取量は、13g/日以上とします。

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03

正解は、2です。

インスリン療法中の1型糖尿病患者の栄養素摂取量は健常人と同じように考えます。ここでは「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の10~11歳の女児の摂取基準を参考にします。

1:食事摂取基準によると、対象者の推定エネルギー必要量は2100kcalです。

2:○
食事摂取基準によると、対象者のたんぱく質摂取推奨量は50gです。エネルギー比の計算(たんぱく質14%)では、2100kcal×0.14÷4=73.5gとなります。

3:脂質エネルギー比の20~25%とします。よって、2100×0.2~0.25÷9≒46~58gとなります。

4:炭水化物エネルギー比は50~60%とします。よって、2100×0.5~0.6÷4≒260~315gとなります。

5:食事摂取基準によると、食物繊維の目標量は13g以上とされています。

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