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管理栄養士の過去問 第30回 応用力問題 問186

問題

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K中学校に勤務する管理栄養士である。養護教諭から、陸上部の長距離競技をしているAさんについて相談を受けた。
Aさんは、14歳、男子。身長170cm、体重56kg。日常生活において、動悸、息切れを自覚するようになり、運動後に尿の色が褐色になることがあったという。医療機関を受診し、血液検査値は以下の通りであった。赤血球数300×104/mm3、ヘモグロビン9.6g/dL、MCV 86fL(基準値79~100)、MCH 32pg(基準値26~34)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL。

この男子中学生に認められる病態である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
鉄欠乏
   2 .
血球破壊
   3 .
腎機能障害
   4 .
循環血漿量の減少
( 第30回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問186 )
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この過去問の解説 (3件)

4
正解は(2)です。

1.✖
MCV 86fL(基準値79~100)、MCH 32pg(基準値26~34)と、基準範囲内なので、鉄欠乏は認められません。

2.〇
運動後に尿の色が褐色になったということは、急激な赤血球の破壊によって尿中へ多量のヘモグロビンが出たことによるものです。

3.✖
クレアチニンは、基準値範囲内のため、腎機能は正常です。

4.✖
腎機能に異常がみられないことから、循環血漿量の減少はみられないと判断します。

付箋メモを残すことが出来ます。
3
・赤血球数300×104/mm3:基準値400~600×104/mm3→低値
・ヘモグロビン9.6g/dL:基準値13.7~16.8 g/dL→低値
→貧血

・MCV(平均赤血球容積)86fL:基準値80~100 fL→基準範囲内
・MCH(平均赤血球血色素濃度)32pg:基準値27~34 pg→基準範囲内
→正球性正色素性貧血(溶血性貧血or腎性貧血or再生不良性貧血)

・尿素窒素12mg/dL:基準値8~20 mg/dL→基準範囲内
・クレアチニン0.9mg/dL:基準値0.6~1.1 mg/dL→基準範囲内
→腎機能は正常

よって、溶血性貧血であると考えられます。

1:×
MCVやMCHが基準範囲内であるため、鉄欠乏性貧血(小球性低色素性貧血)ではありません。

2:○
激しい運動で血球が破壊されたことによる溶血性貧血であると考えられます。
運動後に尿の色が褐色になるのは、赤血球の破壊によるものです。

3:×
尿素窒素とクレアチニンが基準範囲内であることから、腎機能障害は認められません。
腎機能障害による貧血として、エリスロポエチンの分泌低下による腎性貧血(正球性正色素性貧血)があります。

4:×
腎機能のひとつに循環血液量の調節があります。
腎機能障害が認められないため、適切ではありません。

1
●症状から判断される現状
・運動後の褐色尿ー壊れた赤血球が含まれていると考えられます。
・Hb9.6(男性基準値:13.1~16.6)ー貧血と判断できます。
・MCV(赤血球容積)、MCH(赤血球血色素量)が共に正常値です。

上記3つの事から、血球が破壊されて起こる「溶血性貧血」と判断できます。

1:×
鉄欠乏性貧血の場合、MCH、MCVは基準値以下となります。

2:○

3、4:×
腎機能の指標であるクレアチニン値が正常であるため、腎機能・循環血漿量に異常があるとは考えにくいです。

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