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管理栄養士の過去問 第30回 応用力問題 問190

問題

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K保育所に勤務する管理栄養士である。給食施役の衛生責任者である。
9月15日13時頃、複数の入所児童が次々に腹痛を訴え下痢の症状も出てきた。発熱はみられない。直ちに職員が保健所と体調不良児の保護者に連絡するとともに、管理栄養士は保健所の立入検査に備え、必要な書類の用意を開始した。検食を担当した職員の発症状況から、前日の昼食とおやつ、当日の昼食に、原因食品を放り込み、摂取状況及び発症状況を調査した(表)。

食中毒の原因として、考えられる微生物である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
   1 .
ウェルシュ菌
   2 .
腸炎ビブリオ
   3 .
カンピロバクター
   4 .
病原性大腸菌
( 第30回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問190 )
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この過去問の解説 (3件)

3
正解は(3)です。

鶏肉ときのこのピカタが、摂食なしで発症が0人なので、原因の食事と考えられます。

1.✖
ウェルシュ菌
潜伏時間は約6~18時間です。腹痛、下痢が主です。
潜伏期間が短いので、該当しません。

2.✖
腸炎ビブリオ
潜伏時間は8時間から24時間で、激しい腹痛、下痢などが主症状です。
腸炎ビブリオに感染した魚介類を生で食べることで発症します。
原因となる献立は鶏肉であること、潜伏時間が短めであることから該当しません。

3.〇
カンピロバクター
潜伏時間は1~7日で、他の食中毒菌と比較して長いのが特徴です。主な症状は、下痢、腹痛、発熱です。
原因が鶏肉であること、潜伏時間も合うことから、カンピロバクターが原因と考えられます。

4.✖
病原性大腸菌
3~5日の潜伏期間を経て、下痢から始まります。すぐ、強い腹痛と血便が見られるようになります。
潜伏時間が長いことから、該当しません。

付箋メモを残すことが出来ます。
3
1,2,4:×
潜伏期間が異なるため考えられません。

3:○
・ウェルシュ菌
原因食品:加熱調理済み食品(カレー、シチューなど)
潜伏期間:6~18時間

・腸炎ビブリオ
原因食品:魚介類
潜伏期間:7~20時間

・カンピロバクター
原因食品:鶏肉
潜伏期間:2~5日

・病原性大腸菌
原因食品:食肉
潜伏期間:7~10日

2
表より、『鶏肉ときのこのピカタ』の未摂取者からの発症がなかったことから、原因食品として考えられます。
鶏肉はカンピロバクターの主な原因食品となります。
カンピロバクターは潜伏期間が1~7日と長く、設問とも一致します。

1:×
ウェルシュ菌は、カレーやシチューなどの煮込み料理が、長時間常温で放置されることにより発生しやすくなります。
潜伏期間は5~24時間です。

2:×
腸炎ビブリオは、3%食塩濃度で最も増殖する微好塩菌で、主な原因食品は海産物及び二次汚染食品です。熱に極めて弱い細菌です。
潜伏期間は12時間前後です。

3:○
カンピロバクターは、ニワトリやウシの腸内常在菌で、主な原因食品は鶏肉やその加工品などです。
潜伏期間が1~7日と長いのが特徴です。

4:×
病原性大腸菌は、下痢性疾患の原因菌のことをいいます。
食中毒に関する問題で問われることが多いのは、その中でも『腸管出血性大腸菌(O157)』についてです。

腸管出血性大腸菌は、腸管内でベロ(シガ)毒素を産生し、少量の菌でも感染します。
重篤な場合は溶血性尿毒症症候群(HUS)などを続発します。
潜伏期間は4~9日と長期間となります。

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