管理栄養士の過去問
第30回
応用力問題 問191

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問題

第30回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問191 (訂正依頼・報告はこちら)

K保育所に勤務する管理栄養士である。給食施役の衛生責任者である。
9月15日13時頃、複数の入所児童が次々に腹痛を訴え下痢の症状も出てきた。発熱はみられない。直ちに職員が保健所と体調不良児の保護者に連絡するとともに、管理栄養士は保健所の立入検査に備え、必要な書類の用意を開始した。検食を担当した職員の発症状況から、前日の昼食とおやつ、当日の昼食に、原因食品を放り込み、摂取状況及び発症状況を調査した(表)。

被害の拡大を防止する観点から、最初に行うべき対応である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • 保存検食を確認する。
  • 給食業務を停止する。
  • 症状のある調理従事者の検便を行う。
  • 調理室の清掃・消毒を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は(2)です。

1.✖
保存食を確認して、原因菌を調べることは大切ですが、感染拡大を防ぐための対処ではありません。

2.〇
営業停止処分とします。

3.✖
調理従事者の検便はもちろん必要ですが、感染拡大を防ぐために優先する対処ではありません。

4.✖
保健所の立ち入り検査を受けたあと、清掃、消毒作業を行います。

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02

1:×
被害の拡大を防止するための必要事項ですが、最初に行うべき対応とはいえません。
保存検食は食中毒が発生した場合の原因究明の手がかりとなるため、給食施設の責任者は保存検食を確認し、保健所に提出します。

2:○
被害の拡大を防止するために、給食業務の停止を最優先とます。
また、保健所の指示があるまでは、業務の再開はできません。

3:×
被害の拡大を防止するための必要事項ですが、最初に行うべき対応とはいえません。

4:×
調理室の清掃・消毒は、保健所の立ち入り検査後に行います。
保健所の指示があるまでは、清掃・消毒を行うことはできません。

参考になった数2

03

1,3:×
事故原因の解明に必要となります。
また、検便は、2次汚染防止にも繋がります。

2:○

4:×
原因が明らかになってから行います。

どの対策も必要ですが、拡大防止を直接的に防ぐには、まず給食業者を停止させる必要があります。

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