管理栄養士の過去問
第31回
社会・環境と健康 問3

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

食物連鎖が大きく影響した公害病または事件である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 水俣病
  • 四日市喘息
  • イタイイタイ病
  • 慢性ヒ素中毒
  • 足尾銅山鉱毒事件

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この過去問の解説 (4件)

01

1. 正解です。水俣病は、工場排水中に含まれていたメチル水銀が魚介類の食物連鎖によって生物濃縮し、この汚染された魚介類を摂取することで引き起こされた四大公害病の1つです。

2. 四日市ぜんそくは、四日市コンビナートから排出された亜硫酸ガスなどによる大気汚染が原因で引き起こされた四大公害病の1つです。

3. イタイイタイ病は、鉱山の未処理廃水中のカドミウムによって汚染された水や食物を摂取することで引き起こされた四大公害病の1つです。

4. 慢性ヒ素中毒は、高濃度のヒ素を含有する水を長期間摂取することで発症します。

5. 足尾銅山鉱毒事件は、銅山の開発に伴う排煙、鉱毒ガス、鉱毒水によって周辺環境に著しい被害を与えた公害事件です。

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02

正解◎1:水俣病は、工場排水に含まれるメチル水銀が原因の公害病です。
排水中のメチル水銀が魚介類に過剰に蓄積され、この魚介類を食べることでおこるので、この公害病には食物連鎖が大きく影響し被害を大きくしました。

2:四日市ぜんそくとは、石油化学コンビナートによって排出されたけむりの中の硫黄酸化物による大気汚染の公害病のことです。
食物連鎖が影響したものではありません。

3:イタイイタイ病は鉱山排水中のカドミウムが米などに蓄積し、それを食べることで起こりました。

4:慢性ヒ素中毒は鉱山における亜ヒ酸の製造などによる環境汚染で、汚染された大気や水などが原因で起こり、大きな被害が出ました。

5:足尾銅山鉱毒事件は銅山の開発により、有害物質の含まれた煙や水が生まれ、周辺への被害を起こした事件のことです。

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03

正解:1
1.水俣病は熊本県水俣湾沿岸で、工場から排出されたメチル水銀によるものでした。工場排水にメチル水銀が混じり海へ流れ、プランクトン、魚介類へと濃縮されました。この汚染された魚介類を人間が食べること(食物連鎖)で引き起こりました。

2.四日市喘息は三重県四日市市の石油コンビナートの排煙に含まれていた二酸化硫黄等を吸い込んでしまったことで生じました。

3.イタイイタイ病は富山県神通川下流地域でカドミウムを含んだ水で育てた農作物を摂取したことで引き起こりました。

4.慢性ヒ素中毒は宮崎県と島根県の鉱山でヒ素など有毒重金属が体内に取り込まれて引き起こりました。

5.足尾銅山鉱毒事件は足尾銅山の開発により発生した鉱毒が原因で引き起こりました。

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04

正解は1です。

1.水俣病は工場排水に含まれる大量のメチル水銀がプランクトンなどに取り込まれ、それを魚が食べ、その魚を人が食べるという食物連鎖によって引き起こりました。

2.四日市喘息は、硫黄酸化物等の大気汚染による健康障害です。

3.イタイイタイ病は、鉱山排水中のカドミウムが米に蓄積し、これを長期摂取した女性に多発した公害事件です。

4.慢性ヒ素中毒は、旧鉱山における大気汚染と水質汚濁により発生した公害事件です。

5.足尾鉱山鉱毒事件は、鉱山の開発により、有害物質が周辺環境を悪化させたことで起きた公害事件です。

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