管理栄養士の過去問
第31回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問18
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 基底膜は、脂質二重膜からなる。
- 膠原線維は、コラーゲンから構成される。
- 線維芽細胞は、上皮組織を形成する。
- 褐色脂肪組織は、加齢とともに肥大する。
- 心筋は、再生能力が高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. 正解です。膠原線維とは、結合組織や軟骨細胞の細胞間に存在する線維の一種で、主な構成成分はコラーゲンです。
3. 繊維芽細胞は、結合組織を構成する細胞の一つです。コラーゲンなどの真皮の成分を産生します。
4. ヒトでは、褐色脂肪組織は新生児で比較的多く、加齢と共に減少します。褐色脂肪組織は、冬眠をする動物や、小型のげっ歯類に存在する脂肪組織です。脂肪組織には、白色脂肪組織と褐色脂肪組織が存在します。白色脂肪組織は、皮下や内臓周囲に多量に存在し、エネルギーの貯蔵を担っています。しかし過剰に蓄積と肥満になり、メタボリック症候群等のリスクを増大させます。一方、褐色脂肪組織は肩甲骨間や腎周囲の限られた部分に少量しか存在しませんが、ミトコンドリアや交感神経が豊富で、エネルギー消費と熱産生に関与する脱共役たんぱく質UCP1を多く発現しています。このため、褐色脂肪組織は肥満の解消に関与していると考えられています。
5. 心筋には再生能力がありません。再生能力が強いのは、結合組織、血液細胞、表皮、粘膜上皮等です。
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02
1.×
基底膜とは、たんぱく質からなります。
生体膜のリン脂質二重層とは異なり、脂質は含まれません。
2.〇
膠原線維は結合組織のなかで最も重要な基質で、膠原細線維の大きな束からなり、その主成分は、コラーゲンです。
靭帯、軟骨、結合組織に存在しています。
3.×
線維芽細胞は、結合組織を形成します。
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった真皮の成分を形成しています。
上皮組織を形成するのは腺細胞です。
4.×
褐色脂肪組織は、新生児に多く、筋肉や骨格の発達により徐々に減っていきます。
5.×
心筋には、再生能力がありません。
心筋のほかに中枢神経細胞も再生能力がありません。
再生能力が高い細胞は、結合組織、神経膠細胞、末梢神経細胞、血液細胞、表皮、粘膜上皮です。
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03
1.基底膜は、たんぱく質からなっています。
基底膜は上皮組織と結合組織の間にあります。
2.膠原線維は、コラーゲンから構成されています。
3.線維芽細胞は、結合組織を形成します。
結合組織は、組織の間や器官の隙間を結合する
組織です。
上皮組織は、動物の体の内外すべてを被る細胞層
です。
4.褐色脂肪組織は、加齢とともに減少します。
褐色脂肪細胞は、新生児に多く、加齢とともに
減少します。
褐色脂肪細胞には、ミトコンドリアが多く存在し、
脂肪を燃焼しエネルギーを消費します。
5.心筋は、再生能力はありません。
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