管理栄養士の過去問
第31回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問22

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

アミノ酸・たんぱく質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 唾液は、たんぱく質分解酵素を含む。
  • アラニンは、アミノ基転移反応によりオキサロ酢酸になる。
  • アドレナリンは、トリプトファンから合成される。
  • 尿素回路は、アンモニア代謝に関与する。
  • ユビキチンは、たんぱく質合成を促進する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.×
唾液にはたんぱく質を消化する酵素は含まれていません。
唾液に含まれているのは、アミラーゼとマルターゼとリパーゼで、アミラーゼとマルターゼは糖質、リパーゼは脂質を分解する酵素なのでたんぱく質を分解する酵素は存在しません。

2.×
アラニンは、アミノ基転移反応によりピルビン酸になります。
アスパラギン酸はアミノ基転移反応によりオキサロ酢酸になります。
また、グルタミン酸は、アミノ基転移反応により、α‐ケトグルタル酸になります。

3.×
アドレナリンは、チロシンから合成されます。
トリプトファンから合成されるのは、セロトニン、メラトニン、ナイアシンです。

4.〇
尿素回路は、アンモニアを尿素に変換する代謝経路のことで、尿素回路によって有毒なアンモニアが分解され、無毒の尿素に代謝されます。

5.×
ユビキチンは、たんぱく質分解に関与しています。
ユビキチンは不要なたんぱく質と結合し、それが標識となり不要なたんぱく質はプロテアソームによって分解されます。

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02

1. 唾液は、糖質を分解するアミラーゼを含んでいます。

2. アラニンはアミノ基転移反応によってピルビン酸になります。アスパラギン酸がアミノ基転移反応によってオキサロ酢酸になります。

3. アドレナリンは、L-チロシンからL-ドーパを経て、ドパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの順に合成されます。

4. 正解です。尿素回路はアンモニア代謝に関与しており、アンモニアから尿素を生成します。

5. ユビキチンは、たんぱく質分解を促進します。ユビキチンによる修飾を受けたたんぱく質は、プロテアソームへと運ばれ、プロテアーゼによって分解されます。

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03

正解:4

1.唾液は、アミラーゼというでんぷん分解酵素を
  含みます。
  たんぱく質は胃液から消化が始まり、そのたんぱく
  質分解酵素はペプシンといいます。

2.アラニンは、アミノ基転移反応によりピルビン酸
  になります。
  アミノ基転移反応とは、アミノ酸のアミノ基が、
  2−オキソ酸に転移して、新しいアミノ酸と
  2−オキソ酸ができる反応です。

3.アドレナリンは、チロシンから合成されます。

4.尿素回路は、アンモニア代謝に関与します。
  アミノ酸の窒素は、代謝の過程で人体に有毒な
  アンモニアを生成します。このアンモニアを無毒の
  尿素にするため、肝臓の尿素回路が働きます。

5.ユビキチンは、たんぱく質分解に関与しています。

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