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管理栄養士の過去問 第31回 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問28

問題

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アディポカイン(アディポサイトカイン)に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
   1 .
レプチンは、食欲を亢進する。
   2 .
TNFa(腫瘍壊死因子a)は、インスリン抵抗性を改善する。
   3 .
アディポネクチンは、インスリン抵抗性を引き起こす。
   4 .
PAI1(プラスミノーゲン活性化抑制因子1)は、血栓溶解を抑制する。
   5 .
アンギオテンシノーゲンは、血管を拡張する。
( 第31回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問28 )
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この過去問の解説 (3件)

21
正解は4です。

1.×
レプチンは、食欲を抑制します。
レプチンは脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインの一種で、主に視床下部食欲中枢に働きかけ、食欲抑制作用とエネルギー消費増強作用により体脂肪を減少させます。

2.×
TNFa(腫瘍壊死因子a)は、インスリン抵抗性を引き起こします。
TNFaはインスリン受容体のチロシンキナーゼの活性を低下させ、糖輸送能も低下させるためインスリン抵抗性を招きます。

3.×
アディポネクチンは、インスリン感受性を上昇させます。
アディポネクチンは、血管壁に働いて動脈硬化を抑制したり、インスリンの効きをよくして糖の代謝を改善したりします。

4.〇
PAI1(プラスミノーゲン活性化抑制因子1)は、血栓溶解を抑制します。
PAI1は、血栓を作りやすくし動脈硬化を促進する悪玉のアディポサイトカインです。

5.×
アンギオテンシノーゲンは、血管を収縮します。
内臓脂肪が増えると脂肪細胞自体からの分泌が高まり血液中のアンギオテンシンを増加させて血管を収縮し血圧を上昇させます。

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5
1. レプチンは視床下部を介して食欲を抑制するホルモンです。レプチンを生成できないマウスは肥満を発症することが知られています。

2. TNF-α(腫瘍壊死因子α)はインスリン抵抗性を引き起こします。

3. アディポネクチンはインスリン感受性を亢進します。アディポネクチンは血中に高濃度に存在しますが、肥満に伴って血中濃度が低下します。これは、肥満に伴い、肥大した脂肪細胞からTNF-αの分泌が亢進し、アディポネクチンの生成を抑制するためです。

4. 正解です。PAI1(プラスミノーゲン活性化抑制因子1)は血栓溶解を抑制します。そのため、静脈塞栓症や心筋梗塞の発症が増加すると考えられています。

5. 肝臓で産生されたアンギオテンシノーゲンは、腎臓で産生されたレニンによってアンギオテンシンⅠとなり、肺で産生されたアンギオテンシン変換酵素(ACE)によってアンギオテンシンⅡとなります。アンギオテンシンⅡは血管収縮、水分再吸収、ナトリウム再吸収を担い、血圧を上昇させます。

3
正解:4

1 . レプチンは、食欲を抑制します。
 エネルギー代謝も増加させます。
 したがって、肥満抑制ホルモンと呼ばれています。

2 . TNFa(腫瘍壊死因子a)は、インスリン抵抗性を
 誘導します。
 インスリン抵抗性とは、肥満等が原因でインスリンの
 作用に組織が抵抗し、インスリンの効きが悪くなり、
 ブドウ糖が細胞に十分取り込めなくなった状態のこと
 をいいます。

3 . アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌される
 ホルモンです。
 アディポネクチンの作用としては、
 インスリン感受性を高める、脂肪を燃焼させる、
 血栓予防、動脈硬化予防があります。

4 . PAI1(プラスミノーゲン活性化抑制因子1)は、
 血栓溶解を抑制します。

5 . アンジオテンシノーゲンは、主に肝臓、または
 内臓脂肪の増加に従って脂肪細胞でもつくられます。
 
 アンジオテンシノーゲンはレニンの作用で、
 アンジオテンシンⅠになり、アンジオテンシンⅠは
 アンジオテンシンⅠ変換酵素の作用でアンジオテンシン
 Ⅱになります。
 アンジオテンシンⅡには末梢血管の収縮作用が
 あります。
 その結果、血圧上昇を引き起こします。

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