管理栄養士の過去問
第31回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問33

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

腎臓での水・電解質調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。
  • カルシトニンは、カルシウムの再吸収を促進する。
  • 副甲状腺ホルモン(PTH)は、リンの再吸収を抑制する。
  • 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ナトリウムの再吸収を促進する。
  • アルドステロンは、カリウムの排泄を抑制する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. バソプレシンは、ヒトでは視床下部で合成され脳下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンで、水の再吸収を促進します。

2. カルシトニンは血中カルシウム濃度が上昇すると、甲状腺から分泌されるホルモンです。骨からのカルシウム放出を抑制し、尿中へのカルシウム排泄を促進します。副甲状腺から分泌されるパラソルモン(PTH)がカルシウムの吸収を促進します。

3. 正解です。副甲状腺ホルモン(PTH)はリンの再吸収を抑制し、血中濃度が低下します。

4. 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ナトリウムや水分の排泄を促進し、血圧を低下させます。

5. アルドステロンはナトリウムや水の再吸収を促進し、カリウムや水素の尿中排泄を促進します。

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02

正解:3

1 . バソプレシンは、遠位細尿管、集合管における水の
 再吸収を促進します。
 バソプレシンは、間脳視床下部で生成されます。

2 . カルシトニンは、血液中のカルシウム濃度を減少
 させ、骨形成を促進させます。

3 . 副甲状腺ホルモン(PTH)は、リンの再吸収を抑制
 します。
 他には、細尿管でのカルシウムの再吸収の促進、
 骨吸収の促進、腎臓でのビタミンDの活性化の促進
 の作用があります。

4 . 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、
 ナトリウムの再吸収を抑制させます。
 他には、血圧の低下作用があります。

5 . アルドステロンは、カリウムの排泄を促進させます。
 他には、ナトリウムの再吸収の促進、血圧の上昇の
 作用があります。

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03

正解は3です。

1.×
バソプレシンは、抗利尿ホルモンと呼ばれ、下垂体後葉から分泌されるホルモンで、集合管、遠位尿細管での水の再吸収を促進します。他にも血圧を上昇させる働きもあります。

2.×
カルシトニンは甲状腺から分泌され、骨からのカルシウム放出を抑制したり、ミネラル類(Ca.P.Na.Mg.K)の排泄を促進するホルモンです。

3.〇
副甲状腺ホルモン(PTH)は、リンの再吸収を抑制したり、骨からのカルシウム放出を促進したり、カルシウムの吸収を促進したりします。

4.×
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、心房で合成分泌されるもので、水やナトリウムの排泄を促進したり、血管の拡張、レニン・アルドステロンの分泌抑制、循環血液量の減少などを行います。

5.×
アルドステロンはミネラルコルチコイドとも呼ばれ副腎皮質から分泌されるホルモンで、尿細管でのナトリウム再吸収を促進したり、カリウムんp再吸収を抑制したりします。


×

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