管理栄養士の過去問
第31回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問35
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
神経系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 体温調節の中枢は、橋に存在する。
- くも膜は、脳の表面に密着している。
- 交感神経の興奮は、小腸の運動を抑制する。
- 舌下神経は、味覚を伝達する。
- 錐体路は、筋からの深部感覚を伝達する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.×
体温調節の中枢は、間脳の視床下部に存在します。
橋は、脳幹に含まれ前後を中脳と延髄とに挟まれているところです。橋は、大脳と脊髄、小脳を結ぶ伝導路で、三叉神経、外転神経、顔面神経、内耳神経の伝達をしているところです。
2.×
くも膜は、脳と脊髄を覆う3層からなる髄膜(軟膜、くも膜、硬膜)の外から2層目の膜です。
3.〇
交感神経の興奮は、小腸の運動を抑制します。
副交感神経の興奮が、腸管運動を促進します。
交感神経系は、散瞳、心拍数増加、血圧上昇などエネルギーを消費する変化をもたらします。
副交感神経系は、縮瞳、心拍数減少、血圧低下、消化管運動の亢進など、エネルギーを確保する変化をもたらします。
4.×
舌下神経は、舌の運動に関与しています。
味覚は、舌の表面にある味蕾という感覚器によって受容され、舌の前2/3は顔面神経、後ろ1/3は舌咽神経、舌根部は迷走神経によって脳に伝達されます。
5.×
錐体路は、大脳皮質の運動野にある神経細胞の神経線維の集まった束からなる下行性伝導路で随意運動をつかさどります。
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02
2. くも膜は硬膜に密着しています。軟膜との間にはくも膜下腔と呼ばれる空間が存在します。
3. 正解です。交感神経が興奮すると、小腸の運動を抑制します。副交感神経が小腸の運動を促進します。
4. 舌の前部2/3の味覚は顔面神経を、舌の後部1/3の味覚は舌咽神経を、喉頭あるいは食道部の味覚は迷走神経を介して伝達されます。舌下神経は、舌の運動を司る神経です。
5. 錐体路は、随意運動を支配する神経の主要経路です。骨格筋が起こす指令を、大脳皮質から脳幹や延髄の決まった場所に伝えます。深部感覚は、体の深部にあたる皮膚と内臓の中間領域で起こる感覚で、筋紡錘やゴルジ腱器官で受容され大脳皮質の感覚中枢へ伝達されます。
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03
1 . 体温調節の中枢は、間脳の視床下部に存在します。
視床下部は、自律神経の総合中枢で食欲、睡眠、
生体リズム等の中枢があります。
橋には、呼吸調節中枢があります。
2 . くも膜は、硬膜と軟膜の間にあります。
3 . 交感神経の興奮は、小腸の運動を抑制します。
臓器には、交感神経と副交感神経が分布し、
互いに拮抗的に作用します。
4 . 舌の後方1/3にある舌咽神経、前方2/3にある舌神経、
咽頭にある迷走神経が脳に味を伝達しています。
5 . 錐体路は、随意運動の主要経路です。
随意運動は、自らの意志で動かす運動のことを
いいます。
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