管理栄養士の過去問
第31回
食べ物と健康 問45

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 食べ物と健康 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

魚介類に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 赤身魚の脂質含量は、白身魚より少ない。
  • 魚肉の肉基質たんぱく質含量は、畜肉より多い。
  • 貝類の旨味は、酒石酸による。
  • 淡水魚の生臭さは、ピペリジンによる。
  • さけ肉の赤色は、β-クリプトキサンチンによる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 赤身魚の脂質含量は、白身魚より多いです。

2. 魚肉の肉基質たんぱく質は、畜肉より少ないです。肉基質たんぱく質とは、結合組織に存在するコラーゲンやエラスチンのことで、食肉のかたさに関与します。

3. 貝の旨味はコハク酸によるものです。酒石酸は、ぶどうやワインに含まれる有機化合物です。

4. 正解です。淡水魚の生臭さは、ピペリジンによるものです。海水魚の生臭さは、トリメチルアミンによるものです。

5. さけ肉の赤色は、アスタキサンチンによるものです。アスタキサンチンは、甲殻類の殻にも含まれます。β-クリプトキサンチンは、柿やオレンジに含まれます。

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02

正解:4

1 . 赤身魚の脂質含量は、白身魚より多いです。

2 . 魚肉の肉基質たんぱく質含量は、畜肉より少ない
です。
肉基質たんぱく質にはコラーゲンやエラスチンが
含まれていて、食肉の硬さを左右します。

3 . 貝類の旨味成分は、コハク酸です。
ブドウ果汁の酸味成分は、酒石酸です。

4 . 淡水魚の生臭さは、ピペリジンによるものです。
海水魚の生臭さは、トリメチルアミンによるものです。
トリメチルアミンは海水魚の初期腐敗の指標です。

5 . さけ肉の赤色は、アスタキサンチンによるものです。
アスタキサンチンはたんぱく質と結合しているので、
たんぱく質の変性で赤色に変化します。
みかんの橙色はβ-クリプトキサンチンによるものです。

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03

正解は4です。

1.
赤身魚の脂質含量は、白身魚より多くなっています。
赤身魚と白身魚では、筋肉色素の含量により分かれています。
赤身魚は白身魚より、血合肉が多く、筋線維はやや細く、筋形質たんぱく質の方が多くなっています。

2.×
魚肉の肉基質たんぱく質含量は、畜肉より少ないです。
コラーゲンやエラスチンが構成するたんぱく質のことで、魚肉の中には数%で、畜肉には15~30%含まれています。

3.×
貝類の旨味は、コハク酸によるものです。
酒石酸は、酸味のある果実、特にブドウ、ワインに多く含まれるもので、酸味料などとして食品に添加されています。

4.〇
淡水魚の生臭さは、ピペリジンによるものです。

5.×
さけ肉の赤色は、カロテノイド類のキサントフィルに属するアスタキサンチンによるものです。他にもエビ、カニ、マスもアスタキサンチンの色です。
β-クリプトキサンチンは、同じカロテノイド類のキサントフィルに属するもので、みかんの色です。

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