管理栄養士の過去問
第31回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問44
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
感染症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 大腸菌は、グラム陽性菌である。
- 麻疹の感染経路は、経口感染である。
- 結核は、再興感染症である。
- 重症急性呼吸器症候群(SARS)の病原体は、真菌である。
- 梅毒の病原体は、クラミジアである。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 . 大腸菌は、グラム陰性菌です。
通性嫌気性菌で芽胞をつくらないのが特徴です。
2 . 麻疹の感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染
です。
予防法はワクチンの接種によって麻疹の免疫を獲得する
ことが有効です。
3 . 結核は、再興感染症です。
再興感染症は、一度制圧したと考えられていたが
近年再び増加して問題になっている感染症のことです。
結核の他にペスト、コレラ、デング熱、マラリア、
トキソプラズマ症などがあります。
4 . 重症急性呼吸器症候群(SARS)の病原体は、
SARSコロナウイルスです。
主な感染経路は飛沫感染と考えられています。
5 . 梅毒は、梅毒トレポネーマによって発症します。
クラミジアは細菌の一種で性器クラミジアの病原体
です。
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02
2. 麻疹は、空気、飛沫、接触によって感染します。感染力は非常に強く、また感染すると90%以上が発症します。
3. 正解です。結核の罹患率は、第二次世界大戦後、急速に減少しましたが、1997年から3年連続で増加し、再興感染症として注目を浴びるようになりました。結核が再興した要因は、結核に対する免疫力を持たない若い世代の増加、高齢者での発病増加、社会的経済弱者の発病増加、多剤耐性結核の出現などが挙げられます。
4. 重症急性呼吸器症候群(SARS)の病原体は新型のコロナウイルスです。2002年に中華人民共和国広東省で発生した新興感染症です。
5. 梅毒の病原体は、梅毒トレポネーマです。クラミジアは、性器クラミジア感染症の病原体です。
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03
1.×
大腸菌は、グラム陰性桿菌です。
グラム陽性・グラム陰性はグラム染色という方法で、染色されるか否かで決まり、染色されるものをグラム陽性といい、細胞壁が存在しているブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌等がいます。
グラム染色で染色されないものをグラム陰性菌といい、細胞壁が存在しない大腸菌、プロテウス菌、肺炎桿菌、インフルエンザ桿菌、エンテロバクター等がいます。
2.×
麻疹の感染経路は、空気感染や飛沫や接触感染で、人から人へ感染します。
3.〇
結核は、再興感染症です。
再興感染症とは、一時期発症が減少していたが、再び感染が増加した感染症のことをいい、結核・マラリア・デング熱・狂犬病・黄色ブドウ球菌感染症などがあります。
4.×
重症急性呼吸器症候群(SARS)の病原体は、SARSコロナウイルスです。
真菌による代表的な疾患は、白癬菌による白癬、カンジダによるカンジダ症、クリプトコッカスによるクリプトコッカス症、アスペルギルスによるアスペルギルス症などがあります。
5.×
梅毒の病原体は、スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマによって発症する感染症です。
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