管理栄養士の過去問
第31回
食べ物と健康 問59
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 食べ物と健康 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
食品添加物に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 指定添加物は、消費者庁長官が指定する。
- 天然物は、指定添加物の対象にならない。
- 生鮮食品の表示では、食品添加物の記載は必要ない。
- ビタミンを栄養強化の目的で使用した場合には、表示を省略できる。
- 一日摂取許容量(ADI)は、最大無毒性量(NOAEL)に1/10を乗じて求める。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.天然物は指定添加物対象です。化学合成品も対象になります。
3.生鮮食品の表示では、食品添加物の記載はしなければなりません。
4.正解です。
5.一日摂取許容量(ADI)は最大無毒性量(NOAEL)に1/100を乗じて求めます。
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02
2.天然物は指定添加物の対象となります。
指定添加物は、化学的に合成されたものも天然のものも含みます。
3.生鮮食品における食品添加物の記載は、表示義務があります。
4.正しいです。
表示が免除されるのは、
①栄養強化の目的
②加工助剤(食品の製造の際に添加されるが、完成前に除去あるいは残留したとしても微量で食品成分に影響を与えないもの)
③キャリーオーバー(食品の原材料の製造や加工の過程で使用され、かつ食品の製造や加工の際には使用されず、最終製品において効果を発揮し得ない量しか残留しないもの)
④ばら売り食品(防カビ剤、サッカリン、サッカリンナトリウムは表示が必要)
⑤小包装(表示面積30c㎡以下)
です。
5.一日摂取許容量(ADI)は、最大無毒性量(NOAEL)に1/100を乗じて求めます。
ADIは一生涯にわたり、毎日摂取し続けても健康に影響を及ぼさないと判断できる量で、mg/kg/日で表記されます(JECFAが設定)。
NOAELは慢性毒性試験の結果から、毎日摂取しても生体内に影響が与えられない量のことです。
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03
食品添加物については、食品衛生法で定められており、厚生労働大臣が指定したものでなければ食品添加物として使用したり、販売することはできません。
2.天然物は、指定添加物の対象になります。
指定添加物とは厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定したもので、化学的に合成されたものも天然のものも含みます。
3.生鮮食品の表示では、食品添加物の記載は必要です。
食品衛生法により、食品添加物を使用した場合は全ての食品添加物名の表示が義務づけられています。
4.正しいです。
表示が免除されるのは①栄養強化の目的(ビタミン、ミネラル、アミノ酸など)②加工助剤(例…豆腐製造時に使用する消泡剤)③キャリーオーバー(例…佃煮の材料の醤油に使用された安息香酸)④ばら売り食品(ただし防カビ剤、サッカリン、サッカリンナトリウムは表示が必要)⑤小包装(表示面積30c㎡以下)です。
5.一日摂取許容量(ADI)は、最大無毒性量(NOAEL)に1/100を乗じて求めます。
ADIはヒトが一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康に影響を及ぼさないと推定される量で、mg/kg体重/日で表します。
NOAELは実験動物が一生涯にわたって毎日摂取し続けても有害な影響がみられない最大の量です。
ヒトと動物の感受性の違いやヒトの個人差を考慮して安全係数として1/100を乗じてADIを算出します。
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