管理栄養士の過去問
第31回
基礎栄養学 問71
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問71 (訂正依頼・報告はこちら)
食欲と日内リズムに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 摂食中枢は、視床下部にある。
- レプチンは、脂肪細胞から分泌される。
- セロトニンは、食欲を促進する。
- コルチゾールの日内リズムは、摂食サイクルに影響される。
- 消化酵素の活性には、日内リズムがある。
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この過去問の解説 (3件)
01
摂食行動は、間脳の視床下部で調節されています。摂食中枢は視床下部外側核に存在し、満腹中枢は視床下部内側核に存在します。
2.正しいです。
レプチンは、脂肪細胞から分泌されるペプチドホルモンで、体脂肪量に応じて血中に放出されます。摂食を抑制し、エネルギー消費を増大、体脂肪量を減少させます。
3.セロトニンは、睡眠の質と精神の安定に関わっています。
セロトニンは、消化管(90%)・血液(8%)・脳(2%)に分布しており、神経伝達物質の一つです。脳内のセロトニンが「気分・感情」のコントロールに関わっています。
摂食を促進させるのは、「グレリン」という絶食時に胃から分泌されるペプチドホルモンです。摂食を促進し、エネルギー消費を抑制、体重を増加させます。
4.正しいです。
コルチゾールは脳下垂体から分泌される副腎皮質ホルモンで、血糖調節に関与しています。日内リズムは摂食サイクルに影響され、リズムの形成には2週間ほど習得期間が必要です(絶食期間もしばらくはリズムが継続します)。
5.正しいです。
消化酵素の活性は、規則正しい摂食サイクルに合わせて変動します(摂食時刻に応じて酵素活性が高くなります)。栄養素の消化吸収を効率よく行うために出来ている身体の仕組みです。
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02
摂食中枢は間脳の視床下部にあり、視床下部外側核に存在するのは摂食中枢で、視床下部腹内側核に存在するのは満腹中枢です。
2.正しいです。
レプチンは脂肪細胞から分泌されるペプチドホルモンで、体脂肪量に応じて血中に放出されます。レプチンは間脳の視床下部にある受容体に作用して摂食を抑制し、エネルギー消費を増大、体脂肪量を減少させます。
3.グレリンは、食欲を促進します。
グレリンは絶食時に胃から分泌されるペプチドホルモンで、摂食を促進し、エネルギー消費を抑制、体重を増加させます。
セロトニンとは神経伝達物質であり、不足すると視床下部にある満腹中枢が機能しなくなります。
4.正しいです。
コルチゾールは副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種で、血糖値上昇などの調節をしています。血中コルチゾールの濃度は規則正しい摂食サイクルによって形成されて日内変動します。
5.正しいです。
消化酵素は規則正しい摂食サイクルに合わせて変動します。規則正しい摂食時刻に酵素活性が上昇します。
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03
2)○:レプチンは脂肪細胞より分泌されます。摂食を抑制、エネルギー消費をアップさせる働きがあります。
3)×:セロトニンは食欲を抑制します。睡眠ホルモンと呼ばれているメラトニンの材料となっています。
4)○:コルチゾールは摂食サイクルに影響されます。コルチゾールは血糖値上昇などの調整をしており、日内変動します。
5)○:消化酵素の活性には日内変動があります。規則正しい摂食時刻に上昇します。
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