管理栄養士の過去問
第31回
応用栄養学 問85
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問85 (訂正依頼・報告はこちら)
栄養アセスメントに用いる血液検査項目と病態の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- クレアチニン ----------- 糖代謝異常
- HbA1c -------------------- 脂質代謝異常
- アルブミン -------------- 低栄養
- 総コレステロール ----- 貧血
- ヘマトクリット -------- 骨塩量低下
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この過去問の解説 (3件)
01
クレアチニンは腎糸球体で濾過され、尿細管で全く再吸収されないため糸球体機能をよく表します。また、筋肉内でクレアチン+クレアチンリン酸から産生されます。
2.HbA1c:糖代謝異常
HbA1cはヘモグロビンAと糖が結合したグリコヘモグロビンで、高血糖が続くことにより上昇します。
採血日より1~2ヶ月前の平均血糖値の状態を反映します。
3.正しいです。
アルブミンは、血清中に存在するたんぱく質のひとつで、50~70%を占めています。
半減期は2~3週間で、栄養状態を判断する指標となります。
4.総コレステロール:脂質代謝異常
コレステロールは細胞膜の成分・胆汁酸の材料・ステロイドホルモンの材料としての働きをもちます。
食事由来と生体内(肝臓・小腸)で生合成されており、血中コレステロール値が高値となると脂質異常症を引き起こします。
5.ヘマトクリット:貧血
ヘマトクリットは、血液中に占める赤血球の割合(%)です。貧血で低値を示します。
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02
2)×:HbA1cは糖代謝異常を調べる検査の指標です
3)〇:アルブミンはたんぱく質の栄養状態を見る指標です
4)×:総コレステロールは脂質代謝異常を調べる検査の指標です
5)×:ヘマトクリットは貧血の診断時に見る指標です
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03
クレアチニンは筋肉のクレアチンリン酸から非酵素的に形成され、尿に排泄されます。
クレアチニンは糸球体で濾過され、尿細管で再吸収も分泌もされないので、血中・尿中濃度を測定することにより、腎機能障害の評価に用いるクレアチニン・クリアランスが求められます。
また、クレアチニンの尿中排泄量は筋肉量にほぼ比例します。
2.× HbA1c ーーーーーー糖代謝異常
HbA1cは赤血球中のヘモグロビンに血液中のグルコースが結合したグリコヘモグロビンであり、血糖が増加すればHbA1cも増加します。
HbA1cは測定日以前1~2ヶ月の平均血糖値を反映します。
3.○ 正しいです。
アルブミンは血清中に存在するたんぱく質で、内臓たんぱく質量を反映します。
生物学的半減期は約14~21日で、比較的長期のたんぱく質の栄養状態を把握できます。
4.× 総コレステロールー脂質代謝異常
コレステロールは胆汁酸やステロイドホルモン、プロビタミンD3の前駆物質であり、生体膜構成成分です。
コレステロールは食事由来と生体内で生合成されています。
5.× ヘマトクリットーー貧血
ヘマトクリットは血液中に占める赤血球容積の割合です。
骨塩量はX線や超音波を利用した検査があります。
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