管理栄養士の過去問
第31回
応用栄養学 問86

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問86 (訂正依頼・報告はこちら)

日本人の食事摂取基準(2015年版)における、目標とするBMI(kg/m2)の範囲(18歳以上)に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
※ 「日本人の食事摂取基準」は更新されています。
<参考>
この問題は平成29年(2017)3月に出題された問題となります。
  • 男女別に、設定された。
  • 総死亡率との関連を踏まえ、設定された。
  • 4つの年齢区分で、設定された。
  • 70歳以上では、虚弱と生活習慣病の予防について考慮された。
  • 日本人のBMIの分布は考慮されていない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.男女共通に設定されました。
“あくまでも参考として使用すべきである”とされています。

2.正しいです。
観察疫学研究において報告された総死亡率が最も低かったBMIを素に、疾患別の発症率とBMIとの関連、死因とBMIの関連、日本人のBMIの実態に配慮し、総合的に判断し目標とするBMIの範囲は設定されました。

3.3つの年齢区分で、設定されました。
●18~49歳・・・BMI:18.5~24.9(kg/㎡)
●50~69歳・・・BMI:20.0~24.9(kg/㎡)
●70歳以上・・・BMI:21.5~24.9(kg/㎡)

4.正しいです。
70歳以上では、総死亡率が最も低かったBMIと実態との乖離が見られるため、虚弱の予防及び生活習慣病の予防の両者に配慮する必要があることも踏まえ、当面目標とするBMIの範囲を21.5~24.9としました。

5.日本人のBMIの分布は考慮されています。
解説(2)参照。

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02

1.× 男女共通に設定されました。
 2015年度版より、エネルギーについて指標に体格(BMI)を採用しました。
 BMIは健康の保持・増進・生活習慣病の予防、更には高齢による虚弱を回避するための要素として扱うとして、目標とするBMIの範囲を目標量として設定しています。
 BMIは男女別ではなく、共通に設定されており、あくまで参考として使用すべきとされています。

2.○ 正しいです。
 観察疫学研究の結果から得られた総死亡率、疾患別の発症率とBMIとの関連、死因とBMIとの関連、更に日本人のBMIの実態に配慮し、目標とするBMIの範囲を設定されました。

3.× 3つの年齢区分で設定されました。
 18~49歳 (BMI:18.5~24.9kg/㎡)
 50~69歳 (BMI:20.0~24.9kg/㎡) 

 70歳以上 (BMI:21.5~24.9kg/㎡)

(2020年版では4つの年齢区分で設定されています。18〜49歳、50〜64歳、65歳〜74歳、75歳以上)

4.○ 正しいです。
 70歳以上では、総死亡率が最も低かったBMIの実態との乖離が見られるため、虚弱の予防及び生活習慣病の予防の両方に配慮する必要があることも踏まえ、当面目標とするBMIの範囲を21.5~24.9kg/㎡としました。

5.× 日本人のBMIの分布は考慮されています。
 目標とするBMIの範囲は、観察疫学研究の結果から得られた総死亡率、疾患別の発症率とBMIとの関連、死因とBMIとの関連、更に日本人のBMIの実態に配慮して設定されました

参考になった数6

03

1)×:目標とするBMIの範囲は男女共通で定められています。
2)〇:観察疫学研究において報告された総死亡率、疾患別の発症率とBMIとの関連より設定されています。
3)×:年齢区分は3つ。18~49歳/50~69歳/70歳以上です。
4)〇:正しいです。特に70歳以上では虚弱(フレイル)の予防及び生活習慣病予防の両者に配慮が必要であることが踏まえられています。
5)×:日本人のBMIの分布は考慮されています。日本人のBMIの実態に配慮しています。

参考になった数0