管理栄養士の過去問
第31回
応用栄養学 問89

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第31回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

妊産婦の身体と食生活・生活習慣に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 妊娠前からの健康的なからだづくりを推奨する。
  • 非妊娠時にBMI18.5kg/㎡ 未満であった妊婦の推奨体重増加量は、7kg未満である。
  • 主食を中心にエネルギーを摂る。
  • 多様な食品を組み合わせてカルシウムを摂る。
  • 妊婦の喫煙は、低出生体重児のリスクとなる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

2021年3月31日、厚生労働省により「妊産婦のための食生活指針」が改定されました。

<妊産婦のための食生活指針>

①妊娠前から、バランスのよい食事をしっかりとりましょう

②「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと

③ 不足しがちなビタミン・ミネラルを、「副菜」でたっぷりと

④「主菜」を組み合わせてたんぱく質を十分に

⑤乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを十分に

⑥妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に

⑦母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで

⑧無理なくからだを動かしましょう

⑨たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう

⑩お母さんと赤ちゃんのからだと心のゆとりは、周囲のあたたかいサ

ポートから

これを踏まえ、

1.○

2.×

非妊娠時にBMI18.5kg/㎡未満であった妊婦の推奨体重増加は、12~15kgです。

 *低体重   :BMI18.5未満・・・・・・ 12~15kg

 *普通体重  :BMI18.5以上25.0未満 ・・ 10~13kg

 *肥満    :BMI25.0以上30.0未満 ・・ 7〜10kg

        BMI30.0以上・・・・・・ 上限5kgを目安とし、

               ハイリスクを考慮しながら個別に対応する

3.○

4.○

5.○

妊婦の喫煙は、低出生体重児のリスクと出生後の乳幼児突然死症候群のリスクを増加させます。

参考になった数4

02

 2006(H18)年、厚生労働省「健やか親子21」推進委員会により、「妊産婦のための食生活指針」が作られましたが、2021年にはこれが改正されました。

1.○ 正しいです。

 健康な子どもを生み育てるためには、妊娠前からバランスのよい食事を摂取するように推奨されています。

2.× 非妊娠時にBMI18.5kg/㎡未満であった妊婦の推奨体重増加量は、12~15kgです。

 妊娠全期間を通しての推奨体重増加量が示されています。

 低体重:18.5未満 ーーーーーーーーー12~15kg

 普通体重:BMI18.5以上25.0未満ーーー10~13kg

 肥満:BMI25.0以上 30未満ーーーーー7〜10kg

    BMI30以上ーーーーーーーーー個別対応

3.○ 正しいです。

 妊娠期・授乳期は、食事のバランスや活動量を調節し、また体重の変化も確認することを推奨しています。

4.○ 正しいです。

 妊娠期・授乳期には、必要とされている量のカルシウムが摂取できるように、偏りのない食生活を確立することを推奨しています。

5.○ 正しいです。

 妊娠・授乳中の喫煙、受動喫煙、飲酒は胎児や乳児の発育、母乳分泌に影響を与えます。

 禁煙、禁酒に努め、周囲にも協力を求めることを推奨しています。 

参考になった数1

03

1)〇:正しいです。妊産婦の食生活指針には、

「妊娠前から自分の食生活を見直し、健康なからだづくりを意識し

てみましょう。」とあります。

2)×:非妊娠時にBMI18.5kg/㎡ 未満の場合、妊婦の推奨体重増加量は12~15kgです。

その他、18.5以上25未満の場合・・・10~13kg、

    25.0以上30.0未満の場合・・ 7〜10kg、

    30.0以上の場合・・・・・・ 個別対応 

となります。

3)〇:正しいです。妊産婦の食生活指針②にあたります。

4)〇:正しいです。食生活指針⑤にあたります。

5)〇:正しいです。妊娠中の喫煙は、母体の血流量低下など、胎児の発育不良の原因となり、低出生体重児のリスクを高めます。

参考になった数0