管理栄養士の過去問
第31回
応用栄養学 問91

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

K保育所に勤務する管理栄養士である。入所児のAさんは、生後12か月、男児。身長と体重は身体発育曲線に沿って成長している。最近、食事について興味を持ち、自分で食べたがるようになった。Aさんの食事に関する保護者への助言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • スプーンの利用を推奨する。
  • 手づかみ食べのできる食事を推奨する。
  • こぼさない食べ方を推奨する。
  • 子どもだけを先に食べさせるように推奨する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)×:スプーンよりも先に手づかみ食べを推奨するべきです。食事を家族みんなで楽しめるようにすることが大切だと考えられます
2)〇:正しいです
3)×:この時期の食べこぼしは、一口量を覚えるのに必要なため、見守ることを推奨します
4)×:子供だけではなく、家族そろった食卓体験をすることが子供の心理面にも大きな影響を与えられると考えられます

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02

生後12~18ヶ月頃は、1日3回の食事のリズムを大切に生活リズムを整え、自分で食べる楽しみを“手づかみ食べ”から始める時期です。
手づかみ食べは、「目と手の強調運動」で、子供の発達段階においてとても重要な行動です。また、「自分で食べる」という自立を促す意味があります。最初は口に詰め込みすぎたり、食べこぼしをしますが、そうしながら自分の一口量を覚えていきます。
この体験をさせてあげることで、自然と食べることが好きになっていき、スプーンやお箸への移行がスムーズになると言われています。

これを踏まえ、
1.×
2.○
3.×
4.×:家族と一緒に食事をすることで楽しい食卓体験をすることができるため、子供だけを先に食べさせることは推奨出来ません。

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03

 生後12~18か月は自分で食べる楽しみを手づかみ食べから始める時期です。
 手づかみ食べは食べ物を目で確かめて、手指でつかんで口まで運び入れるという目と手と口の協調作業あり、摂食機能の発達の上で重要な役割を担います。
 手づかみ食べが上達して、目と手と口の協働ができていることによって、食器や食具が上手に使えるようになっていきます。

以上を踏まえて解説します。

1.×
 手づかみ食べが上達すると共に、スプーンを使った食べる動きを覚えるので、スプーンの利用はまだ推奨しません。

2.○

3.×
 食べこぼしたり。口へ詰め込みすぎたりしながら一口量を覚えるので、この時期は食べこぼししても見守ることを推奨します。

4.×
 家族一緒に楽しい食卓体験をすることが子どもの心理面にも大きな影響を与えるので、重要です。

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