管理栄養士の過去問
第31回
応用栄養学 問92
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問92 (訂正依頼・報告はこちら)
幼児期(3〜5歳)の生理的特徴に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 頭囲は、胸囲より大きい。
- 体重1kg当たりのエネルギー必要量は、成人と同程度である。
- 1年間当たりの体重増加率は、乳児期より高い。
- 1分間当たりの呼吸数は、乳児期より多い。
- 咀しゃく機能は、3歳頃に獲得される。
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この過去問の解説 (3件)
01
出生時の頭囲は33cm・胸囲は32cmで、1歳時にはほぼ等しくなり、その後は頭囲<胸囲となります。
2.体重1kg当たりのエネルギー必要量は、成人よりも多いです。
1日の成人の基礎代謝基準値が24.0kcal/kgであるのに対し、乳児はその倍以上の54.8kcal/kgとなります。
幼児は代謝が活発であるため、必要エネルギー量は増大します。
3.1年間当たりの体重増加率は、乳児期より低いです。
体重は、生後3ヶ月で出生時の約2倍、1年で約3倍増加します。その後、1~3歳にかけては約2kg程度の増加となります。
4.1分間当たりの呼吸数は、乳児期より少ないです。
乳児:23~35回/分、幼児:18~22回/分です。
5.正しいです。
生後6~8ヶ月で乳歯が生え始め、2~3歳ですべて生え揃います。
3歳頃には、咀嚼に重要な第一・第二乳臼歯が生え、咀嚼能力が獲得されます。
咀嚼能力が獲得されることで、①顎の発達、②唾液や胃液の分泌促進による消化機能の向上、③口腔衛生の向上、④歯並びの乱れや不正咬合の予防効果があります。
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02
2)×:体重1kgあたりのエネルギー必要量は成人よりも多いです。
3)×:1年間当たりの体重増加率は、乳児期より低いです。
4)×:1分間当たりの呼吸数は、乳児期より少ないです。
5)〇:正しいです。3歳ごろには、乳歯が生えそろっています。
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03
新生児は頭囲(33cm)の方が胸囲(32cm)より大きいですが、1歳時にほぼ等しくなります。
3歳頃には頭囲49cm、胸囲50cm程度になります。
2.× 体重1kg当たりのエネルギー必要量は、成人より多いです。
基礎代謝量で比較すると、3~5歳男児は54.8kcal/kg体重/日、女児は52.2kcal/kg体重/日です。
18~19歳男性は24.0kcal/kg体重/日、女性では22.1kcal/kg体重/日であり、幼児のエネルギー必要量は成人の2倍以上です。
3.× 1年間当たりの体重増加率は、乳児期より低いです。
体重は乳児期だと1年間で、出生時の約3倍になりますが、幼児期は2kg程度の増加になります。
4.× 1分間当たりの呼吸数は、乳児期より少ないです。
乳児期の呼吸数は35回/分で、幼児期は25回/分です。
5.○ 正しいです。
3歳頃には乳歯が生えそろい、奥歯である第二乳臼歯がしっかり噛み合うため、すりつぶしが可能になり、処理できる食べ物の幅が広がります。
咀嚼力も高まり、ほぼ獲得されます。
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