管理栄養士の過去問
第31回
応用栄養学 問95
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問95 (訂正依頼・報告はこちら)
K介護保険施設に勤務する管理栄養士である。デイサービス利用者の食事指導を実施している。対象者は、76歳、女性。身長150cm、体重42kg、BMI18.7kg/m2。この1年間で体重が2kg減少した。最近、歩行速度が遅くなり、疲労感が強くなった。この利用者に対して、食事バランスガイドを用いて普段の食生活をたずねた。特に留意すべき料理区分として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 主食
- 主菜
- 副菜
- 菓子・嗜好飲料
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この過去問の解説 (3件)
01
サルコペニアとは、加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋などの全身の「筋力低下が起こること」を指します。
または、歩行速度が遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」を指します。
今回のケースの場合、体重低下もみられているため、「エネルギー」と「たんぱく質」の摂取不足が原因であると考えられます。
「エネルギー」と「たんぱく質」の両方摂取、特に「たんぱく質」を摂取することが出来る料理区分を選択する必要があります。
これを踏まえ、
1.×:エネルギー源となりますが、たんぱく質含量は多くありません。
2.○:主にたんぱく質の供給源となります。
3.×:主にビタミン・ミネラルの供給源となります。
4.×:エネルギーは摂取出来ますが、栄養バランスが良くなく、たんぱく質の摂取も期待できません。
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02
1)×:主食はエネルギー源に必要ですが、主訴からは適切ではありません。
2)〇:正しいです。
3)×:たんぱく質の消化・吸収にはビタミン類も必要ですが、最も適切なものではありません。
4)×:たんぱく質の摂取としては適切ではありません。
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03
サルコペニアとは、加齢・病気・座りがちな生活などによって、筋肉量・筋力(強度)が低下し、身体機能が著しく低下した状態を示します。
サルコペニアの症状と1年間で体重が2kg減少していることから、栄養面ではエネルギーとたんぱく質の摂取不足が推測されます。
よって、たんぱく質とエネルギーの主な供給源になる料理区分について留意しなければなりません。
以上の事を踏まえて解説します。
1.×
1日の摂取エネルギーの約50~60%が主食から摂取するので、エネルギーでは適していますが、サルコペニアの症状改善にはたんぱく質が必要であるため、最も適切とは言えません。
2.○
主にたんぱく質の供給源となる料理区分です。サルコペニアの症状改善のために最も適切です。
3.×
サルコペニアの症状の改善には、ビタミンB群・ビタミンDも必要なので、ビタミン類を含んだ野菜などを摂取しやすい副菜も重要ですが、最も適切とは言えません。
4.×
糖質や油脂を含んでいるため、カロリーは高いですが、たんぱく質の摂取には適しているとは言えません。
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