管理栄養士の過去問
第31回
応用栄養学 問98
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問98 (訂正依頼・報告はこちら)
汎(全身)適応症候群に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 警告反応期のショック相では、血糖値が上昇する。
- 警告反応期のショック相では、血圧が上昇する。
- 警告反応期の反ショック相では、生体防御機能が低下する。
- 抵抗期では、新たなストレスに対する抵抗力は弱くなる。
- 疲はい期では、ストレスに対して生体が適応力を獲得している。
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この過去問の解説 (3件)
01
①警告反応期(ショック相、反ショック相)、②抵抗期、③疲はい期の3つに分類され、ストレスが溜まると、①→②→③と移行していきます。
①-1ショック相:生体が刺激にさらされて、ダメージを受けた状態(血圧・体温・血糖値の低下、神経系の活動・筋肉の緊張の低下、胃・十二指腸のびらん、出血が起こる)
①-2反ショック相:ショック相に相反した反応が起こり、生体防御が整ってきた時期(血圧・体温・血糖値の回復、神経系の活動・筋肉の緊張が高まる)
②抵抗期:ストレスに対して生体が適応能力を獲得し、一定の緊張状態で安定
ただし、新たにストレスが加わると、このストレスに対する抵抗は低下
③疲はい期:ストレスが長時間持続することで、生体の適応能力が限界を超える(病変、障害、死に至る)
ショック相(①-1)と類似した生体現象が起こる
これを踏まえ、
1.×:血糖値は低下します
2.×:血圧は低下します
3.×:生体防御機能が増加します
4.○
5.×:適応力は獲得していません
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02
警告反応期のショック相は、生体が刺激にさらされてダメージを受けた状態です。
ショックに対して適応できていない段階で、血圧・体温・血糖値などが低下し、神経系の活動や筋肉の緊張の低下がみられ、胃・十二指腸のびらん、出血が起きます。
2.× 警告反応期のショック相では、血圧が低下します。
警告反応期は、ショックに対して適応できていない段階で、血圧・体温・血糖値などが低下します。
3.× 警告反応期の反ショック相では、生体防御機能が増加します。
反ショック相は、ショックに対する生体防御体制が整ってきた時期で、ショック相に相反した反応が起こります。
つまり、血圧・体温・血糖値は回復し、神経系の活動や筋肉の緊張が高まります。
4.○ 正しいです。
ストレスが続くと適応反応は抵抗期に入ります。
この時期は持続するストレスに対して、生体が適応能力を獲得した時期で、一定の緊張状態で安定しています。
しかし、新たなストレスが加わると、このストレスに対する抵抗は弱くなります。
5.× 疲はい期では、ストレスに対して生体が適応力を獲得していません。
疲はい期はストレスが長時間持続すると生体の適応能力が限界を越え、抵抗力を失い、病変や障害を生じ、重症な場合は死に至ります。
警告反応期のショック相と類似した生体現象が起こります。
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03
2)×:警告反応期のショック相では、血圧は低下します。
3)×:警告反応期の反ショック相では、生体防御機能は回復します。低下するのは、警告反応期のショック相です。
4)〇:正しいです。
5)×:疲はい期では、ストレスによって抵抗力が低下しており、生体はストレスに対する適応力が獲得できません。
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